心の通い合いが末永い関係を築く 中国の首脳外交に見る大国の気風

心の通い合いが末永い関係を築く 中国の首脳外交に見る大国の気風

新華社 | 2026-08-11 23:17:45

米国の友好団体がサンフランシスコで開いた歓迎会の開始前、代表者らと記念写真に収まる習近平主席(前列中央)。(2023年11月15日撮影、サンフランシスコ=新華社記者/謝環馳)

 【新華社北京8月11日】「友情は大切だ。友情があってこそ、世界は平和になり得る」。中国の習近平(しゅう・きんぺい)国家主席はかつて、外国の友人の言葉を引いて、友情がいかに大切かを語った。

 習氏は国民同士の友好を、国際関係の安定と長期的発展の基礎として、また世界の平和と発展を促す原動力、協力とウィンウィンを実現するための基本的な前提として位置付けている。

 今年の春節(旧正月)前、米アイオワ州の友人から習氏のもとに、祝福の言葉が海を渡って届いた。習氏も春節祝いのカードでこれに応えた。米国の友人と春節の祝福を交わすのは3年連続となった。

 習氏は2023年11月、米国の友好団体がサンフランシスコで開いた歓迎会に出席した際、1985年にアイオワ州でホームステイをした体験を振り返り、「ボニー通り2911番地だったことも覚えている」と語った。当時、普通の米国人と直接交流した経験について、「私にとって彼らこそ米国だ」とも振り返った。

 河北省正定県の共産党委員会書記として代表団を率いて訪れたアイオワ州で、習氏はマスカティンという小さな町のドボルチャック夫妻の家に滞在した。23年の歓迎会では、夫妻の息子ゲイリーさんとも再会した。「ホームステイではあなたの部屋に泊まった。スポーツ用の服や球技の道具があったのを覚えている。翌朝にはお母さんが豪華な朝食を作ってくれた。料理の名前も今でも覚えている」と思い出を語った。

 習氏は対外交流で、率直で誠実に人に接し、おうようで親しみやすく、人との縁や約束を大切にしてきた。こうした交流を通じて中国と各国の人々の友好を後押しし、中国の特色ある大国外交への幅広い国際的な支持と国民レベルの基盤を築いてきた。

 長年にわたり外国の友人と交流し、何度も顔を合わせ、手紙を交わしてきたことも、「国同士の交わりは国民同士の親しみ合いにある」という言葉を体現する温かな交流と言える。

 14年11月にオーストラリアを訪問した際には、親交のあった故ジム・ベーコン元タスマニア州首相の家族を訪ねた。04年に病気で亡くなったベーコン氏の妻ハニー・ベーコンさんは「夫は生前、あなたがタスマニア州に来るのを心待ちにしていた」と語った。

オーストラリア・タスマニア州で、故ジム・ベーコン元州首相の家族を見舞う習近平主席(右から3人目)。(2014年11月18日撮影、タスマニア=新華社記者/丁林)

 二人の交流は、ベーコン氏が福建省を訪れ、当時省長代理だった習氏の歓待を受けた1999年にさかのぼる。ベーコン氏は福建省の友人に、習氏は「堂々とした人物」でありながら、旧友のように親しみやすく気さくな人だと語ったという。

 ベーコン氏は01年にも、当時福建省長だった習氏の招きで再び代表団を率いて同省を訪れた。習氏は、ベーコン氏がアモイ市の鼓浪嶼(ころうしょ)を歌った「鼓浪嶼の波」を気に入っていると知り、そのカセットテープを贈った。ベーコン氏は習氏をタスマニア州に招き、習氏も快く応じた。

 14年の訪問では、タスマニア州総督公邸で、ベーコン氏の家族が生前の訪中時の写真を習氏に見せた。ベーコン氏と一緒に撮った写真を目にすると、習氏は「これらの写真は私も大切に保管している」と語った。

 「海内に知己あれば、天涯も比隣のごとし」。習氏は以前から、民間の友好と人々の心の通い合いを重視し、国民同士の深い友情は国同士の関係を発展させる力の源泉だと指摘してきた。

 中国とラオスは今年、国交樹立65周年を迎え、「中国ラオス友好年」を実施している。開通から5年目を迎えた中国ラオス鉄道(中国雲南省昆明市とラオスの首都ビエンチャンを結ぶ鉄道)は、習氏が提唱した「一帯一路」共同建設の代表的プロジェクトであり、両国首脳が伝統的な友好関係を育んできた成果でもある。

雲南省昆明市からラオス・ビエンチャンに到着した中国ラオス鉄道の国際旅客列車。(4月13日、ビエンチャン=新華社配信/夏寧欽)

 中国ラオス鉄道の建設にラオス側で深く関わった人物に、公共事業・運輸相を務めたソムマート・ポンセナ氏がいる。「ラオスの人々は長い間、鉄道を持つことを願ってきた。『一帯一路』があったからこそ、中国ラオス鉄道を建設することができた」と語る。

 ソムマート氏と習氏の縁は半世紀以上前にさかのぼる。1960年代、北京市八一学校で学んでいた習氏は、ラオスの元外相クイニム・ポンセナ氏の子どもたちと知り合った。ソムマート氏もその一人で、同じ学校で学んだ旧知の間柄だった。

 習氏は2010年に国家副主席として、17年には国家主席としてラオスを訪問した際、時間を割いてポンセナ家の友人と会い、旧交を温めた。ソムマート氏は「習主席は人との縁や信義を大切にする真の友人だ」と語っている。

 ソムマート氏は習氏と「初心を忘れず」という言葉について語り合ったこともある。中国との友情を大切にし、ラオスと中国の友好に貢献することが自分たちの初心だという。「鉄道が通れば、昆明からビエンチャンまで、山はもはや高くなく、道はもはや遠くない」という習氏の言葉は、今も心に残っているという。

 末永い友情は、理解と尊重、誠実さの上に築かれる。習氏は「国民同士の友好という一つ一つの小さな流れが集まり、世界の平和と発展を促し、人類運命共同体の構築を推し進める壮大な力となる」と述べている。

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