「陶磁器微書」わずか数センチに宿る究極の美と技 中国・景徳鎮市

「陶磁器微書」わずか数センチに宿る究極の美と技 中国・景徳鎮市

新華社 | 2026-07-15 16:55:01

7日、陶磁器微書の作品を制作する柳大川さん。(南昌=新華社記者/胡晨歓)

 【新華社南昌7月15日】中国広東省の高級工芸美術大師、柳大川(りゅう・だいせん)さん(47)は6歳で父親から書道を学んだ。現在は江西省景徳鎮市に暮らし、「陶磁器微書」の技法を極めている。

 陶磁器微書は中国書道の微細書法と彩色磁器工芸を組み合わせた技法。釉薬を施した陶磁器の表面に、針の穴ほどの大きさの漢字を筆で書き込み、器の形状に応じて構図や配色を決め、再び窯に入れて焼き上げる。

7日、工房で弟子に陶磁器微書の基本技術を指導する柳大川さん(左)。(南昌=新華社記者/胡晨歓)

 柳さんは陶磁器微書をより美しく見せるため、微書の技術をさまざまな形で陶磁器絵画に取り入れ、中国書道の新たな美の表現に尽力している。

 柳さんは長年にわたり、肉眼で書くことにこだわり続けてきた。1平方センチの磁器の表面に最大で163文字、爪の先ほどのわずかな範囲にも100文字余りの漢字を書き込むことができ、それらの文字は拡大鏡で見てもはっきりと判読できる。作品はこれまでに、中国(深圳)国際文化産業博覧交易会の工芸美術文化クリエーティブ部門で何度も金賞を受賞している。

8日、陶磁器微書専用の釉薬を調合する柳大川さん。(南昌=新華社記者/胡晨歓)

7日、柳大川さんが通常の書道作品に使う筆と、陶磁器微書に使う特製の筆。(南昌=新華社記者/胡晨歓)

8日、柳大川さんが陶磁器微書の技法で制作した作品「銀杏」。書の内容は古今の文人が秋を詠んだ詩歌で、作品全体は漢字約5千文字で構成される。(南昌=新華社記者/胡晨歓)

7日、柳大川さんの個展会場で、「易経」の全文と注釈を書き込んだ太極図の作品を鑑賞する来場者。作品全体は1万9千文字を超える漢字で構成される。(南昌=新華社記者/胡晨歓)

7日、磁器の瓶の表面に微細な文字を施す柳大川さん。(南昌=新華社記者/胡晨歓)

7日、陶磁器微書に使う筆の穂先を整える柳大川さん。(南昌=新華社記者/胡晨歓)

7日、拡大鏡を持ち、綿棒を使って書き誤った文字を拭き取る柳大川さん。(南昌=新華社記者/胡晨歓)

7日、柳大川さんが陶磁器微書の技法で制作した作品「千里尋親図(せんりじんしんず)」。書の内容は歴代の名家が山水を詠んだ詩歌の名作で、隆起する山脈は1万1千文字を超える漢字で構成される。(南昌=新華社記者/胡晨歓)

7日、磁器の板に陶磁器微書の作品を施す柳大川さん。(南昌=新華社記者/胡晨歓)

7日、柳大川さんが陶磁器微書の技法で制作した作品「梅花」。書の内容は古今の文人が梅を詠んだ詩歌で、作品全体は5200文字を超える漢字で構成される。(南昌=新華社記者/胡晨歓)

7日、「史記」の抜粋を用いた陶磁器微書の作品を披露する柳大川さん。制作に既に3年を費やし、完成までさらに2年を要する見込み。(南昌=新華社記者/胡晨歓)

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