
義烏西駅を出発するマドリード行きの中欧班列。(義烏=新華社記者/魏一駿)
【新華社杭州7月5日】中国浙江省義烏市の義烏西駅では貨物クレーンが貨物の積み下ろしに追われ、税関検査を終えた貨物を積んだ列車が出発を待っている。ここは、世界最大級の卸売市場である義烏と中央アジア、欧州との貿易の結節点の一つとなっている。
鉄道部門によると、中国と欧州を結ぶ国際貨物列車「中欧班列」の義烏発着便は、2014年11月の第1便以来の累計運行本数が8400本を超え、世界50余りの国・地域、160都市以上を結んだ。
義烏発着の中欧班列を運営する義烏市天盟実業投資の鮑笑(ほう・しょう)運営管理総監は「ここ数年は輸送方式や貨物品目の多様化を顕著に感じる」と指摘。運行開始当初は単一的な日用雑貨が中心だった貨物は26分野約5万品目に拡大し、中でも太陽光発電モジュールや自動車部品、スマート電子機器など高付加価値製品の割合が高くなっていると語った。
義烏では、以前からの日用雑貨の品質が技術改良によって向上するとともに、新エネルギーやハイエンド設備、スマート製造などの新興産業が急速に存在感を増しており、鉄道部門も地元先進製造業のニーズに対応したカスタマイズサービスを打ち出している。

義烏西駅の貨物ヤードでコンテナを運ぶリーチスタッカー。(義烏=新華社記者/魏一駿)
太陽光発電パネル専用列車は定期的な運行で企業の海外受注を物流面で支え、自動車部品専用列車は海外進出する国内自動車産業の物流のボトルネックを解消した。民生用リチウムイオン電池の混載輸送列車は国際輸送基準を厳格に守り、製品の安全で効率的な輸送を確保している。
2026年1~3月に義烏を出発した中欧班列が輸送したコンテナは前年同期比21・8%増の4万2千TEU(20フィートコンテナ換算)。高付加価値製品の割合が顕著に高まり、コンテナ取扱量だけでなく、コンテナ当たりの貨物価格と輸送収益も大きく向上した。
杭州鉄道物流センター義烏営業部の陳柯烽(ちん・かほう)副経理(マネジャー)は「日用雑貨から高付加価値製品へという義烏中欧班列の貨物の高度化は、中国の輸出構造の転換と高度化を反映している」と述べた。
陳氏は、鉄道部門が今後、各方面と共同で「スマート通関地」の整備を進め、義烏発着の中欧班列がより高い品質、収益性、安全性を得られるよう後押し、世界の産業・サプライチェーンの効率的で安定した円滑な運営維持に寄与していくと語った。(記者/魏一駿、朱涵)