南は塩味、北は甘味 中国のちまきに好みの変化

南は塩味、北は甘味 中国のちまきに好みの変化

新華社 | 2026-06-20 18:57:30

湖北省恩施市のメーカーがつくった紅茶味のちまき。(武漢=新華社配信)

 【新華社武漢6月20日】中国では、旧暦5月5日の端午節(今年は6月19日)にちまきを食べる風習が千年以上受け継がれてきた。毎年この時期になると、甘いちまきと塩味のちまきを巡る南北の好みの違いが交流サイト(SNS)などで話題となる。

 華中師範大学(湖北省武漢市)歴史文化学院の姚偉鈞(よう・いきん)教授によると、中国の南北にはいずれも甘いちまきと塩味のちまきがあるが、全体として北部では甘いちまき、南部では塩味のちまきが好まれる傾向がある。地域の産物や気候、食文化の違いが背景にあるとみられる。

湖北省恩施市の住民が包んだちまき。(武漢=新華社配信)

 一方で、こうした好みの差は近年縮まり、融合が進んでいるという。武漢市のスーパーでは、ハム入りや肉入りの塩味のちまきに加え、小豆あんやナツメ入りの甘いちまき、具を入れないシンプルなちまきも棚に並んでいた。

湖北省武漢市のスーパーに並んだちまき。(武漢=新華社記者/張陽)

 武漢軽工大学食品科学・工程学院の閔婷(びん・てい)教授は、コールドチェーン輸送の普及、常温保存技術や食品加工技術の進歩により、ちまきの地域的な壁が急速に低くなっていると指摘する。北部で塩味のちまき、南部で甘いちまきを選ぶ消費者も増えているという。

湖北省巴東県でちまきを包む若者たち。(武漢=新華社配信)

 ドリアン、マンゴー、ザリガニ入りなど、新しい味のちまきも登場している。味の多様化や輸送コストの低下に伴い、海外の消費者もさまざまなちまきを楽しめるようになっている。(記者/張陽)

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