生態環境改善で豊かになる黄河沿岸地域 中国内モンゴル自治区

生態環境改善で豊かになる黄河沿岸地域 中国内モンゴル自治区

新華社 | 2026-06-17 11:07:15

内モンゴル自治区オルドス市のジュンガル黄河大峡谷にある太極湾。(6月4日撮影、フフホト=新華社配信)

 【新華社フフホト6月17日】中国を代表する大河、黄河は内モンゴル自治区内を843・5キロにわたって流れ、中国北方の生態安全障壁の中核を成している。同自治区はここ数年、流域の生態環境改善を強力に推進しており、これまでに累計2万3千平方キロにわたる水資源・土壌保護対策を実施し、流域の植生被覆率は平均76・2%に向上した。毛烏素(ムウス)砂漠と庫布其(クブチ)砂漠の黄河沿岸地域の砂漠化対策率はそれぞれ80%と73%に上り、毎年黄河に流入する黄砂は100万トン以上低減した。

 生態系の改善と環境配慮型産業の発展により、黄河沿岸住民の暮らしはますます豊かになりつつある。

黄河の総幹渠(幹線水路)。(2025年7月13日撮影、フフホト=新華社配信)

 オルドス市の黄河沿岸砂漠地帯では、「太陽光発電+(プラス)砂漠化対策+農業・牧畜業」という立体モデルが至る所で展開されている。太陽光パネルで太陽光発電を行い、パネルの下に植物を植えて砂を固定し、そこで家畜を放牧することで、かつては草一本生えなかった乾燥地帯が、増収をもたらす緑豊かな産業パークに一変した。地元の牧畜民は遊休砂地を太陽光発電・砂漠化対策プロジェクトに出資し、毎年の安定した配当収入に加え、自宅近くでの就業も可能になった。牧畜民は「砂地が改善され、環境が良くなり、収入も倍増した。これこそ確かな生態系の恵みだ」と喜びを口にした。

 黄河生態回廊の建設を軸として、黄河沿いの各地域の湿地や森林、田園、古鎮といった資源がつながり、エコツーリズム、レジャー・ヘルスケア、グリーン(環境配慮型)農業・牧畜業が活況を呈している。バヤンノール市の河套かんがい区域は、優れた水・土壌資源を生かし、グリーン穀物・食用油、有機果物・野菜の産業ベルトを形成している。良質な食糧(穀類・豆類・いも類)・油料作物の年間生産量は300万トンを超え、グリーン・有機農畜産物の認証数も年々増加しており、黄河沿いの肥沃な土地は人々にとって真に価値のある「金山銀山」となっている。(記者/哈麗娜)

クブチ砂漠の黄河沿岸地域で、設置された太陽光パネルの下で栽培されているトマト。(6月10日撮影、フフホト=新華社配信)

山西省と内モンゴル自治区の境に位置する老牛湾の黄河峡谷。(6月8日撮影、フフホト=新華社配信)

窰洞(ヤオトン、伝統的な洞穴式住居)を活用した黄河沿岸の民宿。(5月27日撮影、フフホト=新華社配信)

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