子ども服産業がけん引、EC売上高が年間133億元に 中国・安徽省望江県

子ども服産業がけん引、EC売上高が年間133億元に 中国・安徽省望江県

新華社 | 2026-06-11 11:14:00

望江県の縫製工場で、子ども服を製造する従業員。(安慶=新華社記者/呉慧珺)

 【新華社合肥6月11日】中国山東省済南市に住む2児の母、劉琳(りゅう・りん)さんは「子ども服を買う時はたいてい、発送元が安徽省安慶市望江県の店を選ぶ」と語った。同じ綿のTシャツでも、望江のライブ配信で買う方がかなり安く、デザインが豊富で、新作もどんどん出るという。

 望江県は2025年、電子商取引(EC)で目覚ましい実績を上げた。県全体のEC売上高は133億元(1元=約24円)に達し、うち繊維・アパレルECが9割以上を占めた。動画投稿アプリ「抖音(ドウイン)」プラットフォームでは子ども服売上高の伸び率が45%に達し、全国トップとなった。デニムの子ども服は全国で35%の市場シェアを占めている。

 同県は、子ども服をよりどころにインターネットで全国の無数の家庭とつながり、100億元規模の消費市場を切り開いた。同県の子ども服は、「デザインが豊富、価格が手頃、品質が良く、発送が早い」という核心的な強みで、ますます多くの家庭から信頼を勝ち取っている。

 望江県は長江沿いに形成された沖積平野に位置し、数十万ムー(1ムー=約667平方メートル)の良質な綿花畑を擁する。地元ではここ数年、子ども服ECが主導する完全な産業チェーンのエコシステムを形成してきた。

 同県商務局の紀光吉(き・こうきつ)局長によると、県内には現在5600社のEC経営主体(企業や事業者)があり、うちライブコマース企業は1千社余りで、消費者に豊富な選択肢を提供している。

中国郵政望江県配送・物流共同集配センター内で、高速で稼働し荷物を仕分ける宅配便のスマート仕分け装置。(安慶=新華社記者/呉慧珺)

 同県の子ども服の品質向上は、主要企業の主導的役割と標準化システムの支えなしには実現しなかった。中国のニット衣料最大手、申洲国際の安徽工場が進出したことで、先進的な生産技術と品質管理システムがもたらされ、それが産業チェーンを通じて全県の子ども服の品質向上につながった。同県の子ども服製品の合格率は、20年の85%から現在では98%に向上した。

 製品の品質をさらに確保するため、同県は乳幼児用抱っこひもの国家規格策定に参加し、デニムや織物など四大カテゴリーの子ども服業界団体規格策定を主導した。これらの取り組みにより、消費者が安心して購入できるようになっただけでなく、望江の子ども服に対する「高品質で手頃な価格」という評価が定着した。

 消費者の良好な購入体験の背景には、整備された物流配送システムの存在もある。同県は宅配ブランド10社のリソースを一つにまとめ、倉庫の統合・共同配送、統一仕分け、統一輸送を実現した。毎日約52万個の荷物が同県から全国へ発送されており、25年には県全体の宅配便発送総数が1億6700万個に達した。

 同県商務局の汪傑(おう・けつ)副局長は、子ども服産業は県内で6万人の雇用を創出しており、現場労働者の平均月収は約7千元、一部の技能労働者の月収は1万元を超え、「産業・雇用・所得・消費」の好循環が形成されていると述べた。(記者/呉慧珺)

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