牛小屋を「ブックカフェ」に再生、他省にも広がる 中国江西省

牛小屋を「ブックカフェ」に再生、他省にも広がる 中国江西省

新華社 | 2026-05-20 11:03:30

妙泉村の「在芙牛欄書珈館」で読書する観光客。(南昌=新華社配信)

 【新華社南昌5月20日】中国江西省南昌市郊外の妙泉村で、牛小屋を改装したブックカフェ「在芙牛欄書珈館」が人気スポットとなっている。

 店内では壁一面の本棚が存在感を放つ。同店のマネジャー、韓莉(かん・り)さんは「武侠小説や歴史書、オンライン文学もある」と紹介した。

妙泉村の「在芙牛欄書珈館」で読書する観光客。(南昌=新華社配信)

 このような光景は数年前までは、想像すらできなかった。若い住民の出稼ぎや生産方式の転換から、使えなくなって村内に放置された多くの建物と同様、牛小屋も単なる物置き場と化していた。韓さんはこの牛小屋を改装し、歴史の痕跡を丁寧に保存した。壁に残る古いれんがの中には明代までさかのぼるものもあり、うちいくつかには年号の「万暦」の文字が刻まれている。

 ブックカフェの開店に際し、韓さんは2000年代生まれのバリスタ、葉騰(よう・とう)さんを採用した。葉さんが考案したオリジナルドリンクは交流サイト(SNS)で話題を呼んだ。現在、週末はしばしば満席となり、1日当たりの来客数は200人を超え、うち6割以上がリピーターという。

上:改修前の妙泉村にある牛小屋跡。  下:現在の「在芙牛欄書珈館」の外観。(組み合わせ写真、南昌=新華社配信)

 韓さんは、すでに20年の賃貸契約を結んでおり、カフェが毎年村の集団経済組織に支払う賃料は、脱貧困世帯へ配られる仕組みになっていると紹介した。

 同様の「牛小屋ブックカフェ」は安徽、雲南、福建、浙江、江西などの省の農村部でも次々と誕生しており、口コミ情報の豊富な中国のSNSアプリ「小紅書(RED)」上では「牛欄書珈」に関連する投稿が10万件を超えた。

 農村生活はかつて、「遅れている」というレッテルを貼られた時期もあったが、現在の中国の村は心を落ち着かせ文化的な生活を享受する空間となりつつある。(記者/黄浩然)

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