
新疆ウイグル自治区南部を旅する遊学プログラムに参加した広州老年開放大学の受講生ら。(2025年12月2日撮影、広州=新華社配信)
【新華社広州5月1日】中国の高齢者の間で遊学ブームが起きている。各地にあるシニア向け生涯教育機関「老年大学」も高齢者のニーズに合わせたコースを創設し、受講生の知的好奇心を満たすとともに消費を刺激し、高齢者教育を通じたシルバー経済の発展を推進している。
広東省広州市の広州老年開放大学の鄭亜(てい・あ)副校長は現在、新疆ウイグル自治区への遊学ツアーを企画している。同校の遊学プログラムの中でも新疆は最も人気の高い目的地で、受講生の大半は定年退職した55歳以上だという。
「名所旧跡を駆け足で巡る観光ツアーに比べ、遊学プログラムは教育の場を文化観光の体験の場に広げ、多様化する高齢者の学習ニーズに応えている」。コース設計では教育の要素を盛り込み、文化体験を深めることを重視していると述べた。

広州老年開放大学が市内黄埔区で実施した遊学プログラムで、テクノロジーと中医学(中国伝統医学)の融合を体験する受講生。(2025年11月6日撮影、広州=新華社配信)
既に定年退職し、同校の新疆南部の旅に参加したことのある王さんは「新疆の歴史と文化を広く深く理解できた。道中は笑いが絶えず、多くの受講生と友達になれた」と語り、別の遊学プログラムへの参加に意欲を見せた。
同校が実施した遊学プログラムは2025年時点で46コースとなり、累計で6千人近くが参加した。オンラインで行う「クラウド遊学」も再生回数が260万回を超えた。
遊学ブームの背景には、心の豊かさを求める中国の高齢者の意識と消費意欲の高まりがある。「養われる老後」から「楽しむ老後」。旅をしながら学ぶ新たなスタイルは、多くのシルバー世代にとって退職後の生活の選択肢の一つになっている。(記者/鄧瑞璇)

広州老年開放大学が市内従化区で実施した遊学プログラムで、スケッチを楽しむ受講生。(2025年11月2日撮影、広州=新華社配信)