14日、ミラノ・コルティナ冬季五輪スピードスケートのショートトラック男子1500メートル決勝に臨む中国の劉少昂(りゅう・しょうこう、左)と英国のナイル・トレーシー。(ミラノ=新華社記者/薛宇舸)
【新華社ミラノ2月16日】スピードスケート・ショートトラックでは選手同士の接触がしばしば発生し、それに伴ってペナルティーの有無を巡る議論が起きることも多い。接触はいわばこの競技の特徴の一つで、最大の魅力であると同時に、試合結果に大きな不確実性をもたらす要因でもある。
それぞれが自分のレーンを滑るスピードスケートと異なり、ショートトラックの選手はレース中にレーンを争うことができる。ショートトラックのリンクは非常に小さく、コースは1周わずか111・12メートルで、1レースにつき通常4~7人の選手が同時にスタートする。そのため、レースでは選手同士の追い越しや、激しい順位争いの光景も珍しくない。争いが激しい分、接触や転倒が起きることもあり、時には判定を巡る論争に発展する。
14日、ミラノ・コルティナ冬季五輪スピードスケートのショートトラック男子1500メートル決勝に臨む中国の劉少昂(左端)。(ミラノ=新華社記者/李明)
ショートトラックでは、他選手のペナルティーで不利を受けた選手に対する救済措置(アドバンス)が設けられている。レース中に選手が接触され、接触した選手がペナルティーを受け、かつ接触された選手がその時上位2位以内にいた場合、その選手は次のラウンドに進むことができる。
接触された選手がその時3位以下だった場合、たとえ反則により転倒したとしても、通常は次のラウンドへの進出は認められない。
ミラノ・コルティナ冬季五輪ショートトラック混合リレー準決勝では、韓国チームが米国選手の転倒に巻き込まれる形で敗退した。接触時に韓国チームはレース中3番手だったため、「上位2位以内」という救済条件を満たさず、異議申し立ては退けられた。
しかし、接触が決勝で発生した場合、接触された選手は不運を受け入れるしかない。その最も典型的な例として、ソルトレークシティー冬季五輪ショートトラック男子1000メートルで優勝したオーストラリアのスティーブン・ブラッドバリーのケースが挙げられる。この決勝では、先頭を走っていた4人の選手が最後のコーナーで全員転倒し、最後尾にいたブラッドバリーが両手を高々と上げてゴール。オーストラリアにとって冬季五輪史上初の金メダルをもたらした。(記者/王春燕)
14日、ミラノ・コルティナ冬季五輪スピードスケートのショートトラック男子1500メートル決勝に臨む中国の孫竜(そん・りゅう、左から3人目)と劉少昂(左から4人目)。(ミラノ=新華社記者/李明)