東京裁判の米国検事補が残した日記公開 南京大虐殺の真相伝える

東京裁判の米国検事補が残した日記公開 南京大虐殺の真相伝える

xhnews | 2026-02-05 19:41:00

サットン氏の日記を見せる鄒徳懐さん。(南京=新華社記者/蔣芳)

 【新華社南京2月5日】極東国際軍事裁判(東京裁判)に参加したデビッド・ネルソン・サットン米検事補の日記が最近発見され、競売で落札した収集家の鄒徳懐(すう・とくかい)さんが中国の侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館(江蘇省南京市)に送付した。同館が明らかにした。日記は原本であるとの鑑定を経て、初公開された。

 米中英ソなど11カ国は1946年5月3日から48年11月12日にかけて東京裁判を開廷、第2次世界大戦のA級戦犯を裁いた。サットン氏は46年に国際検察チームの一員として訪中し、中国における日本軍の戦争犯罪を調査。特に南京大虐殺に関する証拠収集に重点を置いた。

サットン氏の遺品。(南京=新華社配信/鄒徳懐)

 侵華日軍南京大屠殺史研究会の専門家、楊夏鳴(よう・かめい)さんによると、サットン氏は国際検察局(IPS)で南京大虐殺の現場資料に体系的に接した最初の西側司法関係者の一人で、上海、北平(現・北京)、重慶、南京などを訪れ、当局者や宣教師、医療関係者、そして大虐殺の生存者らに聞き取りを行い、膨大な一次証言と統計資料、写真を収集した。戦時の中国で行われた残虐行為を東京裁判で告発する証拠の整理も主導し、多くの中国人および外国人の目撃証言を裁判資料にまとめ上げており、東条英機ら戦犯の有罪立証における重要人物でもある。楊さんは、証拠収集と証人選定、争点整理といった重要な過程を本人の視点で詳細に記録している点が日記の価値を高めているとの考えを示した。

 日記を発見した鄒さんによると、全6冊の日記はサットン氏が東京裁判の任務に従事していた際の業務記録であり、南京大虐殺に関する現地調査の詳細など中国での証拠収集の旅が克明に記されているという。本人の遺品のほか、南京大虐殺や日本軍が中国人に強制したアヘン栽培などを扱った「中国に関する報告」6冊もある。

 今年は東京裁判の開廷から80年に当たる。侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館の周峰(しゅう・ほう)館長は、サットン氏の日記をはじめとする貴重な史料が再び世に出たことで、南京大虐殺と東京裁判の研究がより深まると述べ、紀念館はこれらの史料を体系的かつ詳細に研究していくと表明した。(記者/蔣芳、邱氷清)

サットン氏の日記。(南京=新華社配信/鄒徳懐)

サットン氏が記した「中国に関する報告」。(南京=新華社記者/蔣芳)

サットン氏の遺品。(南京=新華社記者/蔣芳)

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