中国山東省、「氷雪経済」を育成 製造から観光まで産業集積

中国山東省、「氷雪経済」を育成 製造から観光まで産業集積

xhnews | 2026-02-04 14:06:00

山東省済寧市嘉祥県にある山東建華中興手套で、手袋のサンプルを確認する陳建華(ちん・けんか)董事長。(1月7日撮影、済寧=新華社配信)

 【新華社済南2月4日】中国東部沿岸の経済大省である山東省が近年、「氷雪経済」の育成に継続的に力を入れている。ウインタースポーツや冬季観光に関わる製造業も含めた産業クラスターを形成し、氷雪資源を成長の原動力へと転換する動きが進んでいる。

 青島市の青島西海岸新区では、蔵馬山スキー場が夜間営業を開始し、ライトアップされたゲレンデがにぎわいを見せている。「夜でも滑れるとは思わなかった」。スキー愛好者の王丹(おう・たん)さんは、スノーパークのナイター営業が開放され、時間的制約が取り払われたことで、山あいの夜にいっそうの活気がもたらされたと評価する。

 スキー場の盛り上がりとともに、民宿群の人気も上昇している。特色ある農産物や手工芸品の販売、雪上パーティーなどを組み合わせ、スキー、宿泊、買い物、娯楽を一体化したワンストップ型の体験を提供。今年の元日連休(1~3日)中、西海岸新区の8カ所の観光地が受け入れた観光客は延べ13万1600人に上り、前年同期比で51・6%増加した。

山東省済寧市嘉祥県にある山東建華中興手套の工場で、受注品の製造に追われる従業員。(1月7日撮影、済寧=新華社配信)

 「氷雪ブーム」は消費を刺激するだけでなく、産業の川上にある製造分野も活性化させている。手袋の生産で知られる済寧市嘉祥県では、山東建華中興手套の工場でスキーグローブが次々と出来上がっていく。陳建華(ちん・けんか)董事長は「受注はすでに今年6月まで埋まっている」と語る。同社が開発したリチウム電池式の電熱スキー手袋はすでに第5世代まで進化し、防風・防水、タッチパネル操作、長時間駆動といった機能を統合している。

 嘉祥県には現在、手袋製造関連企業が300社以上集積し、川上から川下までの産業チェーンを構築している。年間生産量は8千万組に達し、中国国内で流通するスキー手袋の6割以上が同県で生産されている。輸出量は全国の約8割を占める。

 健康機器などを手がける青島英派斯健康科技(青島市)は、技術力を生かしてウインタースポーツ分野の開拓に取り組んでいる。氷の滑走感を再現した模擬リンクや室内スキーシミュレーターなどの設備整備を進め、ウインタースポーツをより身近なものにしている。同社によると、自主開発した室内スキーシミュレーターは実際の滑走環境の再現度が90%に達し、全国約100都市に導入されている。

山東省済寧市嘉祥県にある山東建華中興手套に展示された手袋。(1月7日撮影、済寧=新華社配信)

 徳州市にある泰山体育産業集団技術センターの競技用スポーツ製品検査実験室では、研究開発担当者がカーボンファイバー製スキー板の性能テストを行っている。同センターの王偉(おう・い)常務副主任は「従来の複合素材製スキー板と比べ、カーボンファイバー製は45%軽く、零下20度での低温靱度が25%以上向上した」と説明する。研究チームはさらに、スキー板の「サンドイッチ構造」に圧電繊維を埋め込み、信号伝送とデータ収集を通じて、使用状況や選手の技術・戦術をリアルタイムで把握する技術も開発している。

 山東省には現在、氷雪関連器材の製造企業が100社以上あり、施設設備から競技用、レジャー用までを網羅する産業クラスターが形成されている。(記者/王凱、王歓、蕭海川)

山東省済寧市嘉祥県にある山東建華中興手套の工場で、受注品の製造に追われる従業員。(1月7日撮影、済寧=新華社配信)

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