歴史に埋もれた黒陶技術、親子で現代へ 中国山東省

歴史に埋もれた黒陶技術、親子で現代へ 中国山東省

xhnews | 2026-02-04 14:55:15

黒陶の芸術創作について話し合う劉浩さん(右)と息子の劉旋(りゅう・せん)さん。(資料写真、済南=新華社配信)

 【新華社済南2月4日】中国山東省斉河県で、一度は歴史の中に埋もれた「黒陶」の制作技術をよみがえらせ、現代の暮らしに生かそうと取り組む親子がいる。

 黒陶は新石器時代後期に生まれ、黄河の中下流で栄えた竜山文化を代表する器物の一つとされる。黄河の泥が理想的な材料とされ、下流に当たる斉河県は黒陶文化の重要な発祥地の一つだった。だが同地の黒陶制作技術は長い歴史の中で途絶えていた。

劉浩さんが制作した黒陶作品。(資料写真、済南=新華社配信)

 転機となったのは1980年代半ば。斉河県文化館に勤めていた劉浩(りゅう・こう)さんが、竜山文化の名前の由来となった済南市竜山鎮の城子崖(じょうしがい)遺跡を訪れ、初めて黒陶と出会った。最薄部わずか0・2ミリという卵殻黒陶を目の当たりにした劉さんは、大きな衝撃を受けたという。

 「私は芸術を学んできた。4千年前の人々がここまでの作品を生み出していた。その技術を必ず復元しなければならない」。当時48歳だった劉さんの黒陶復興の道はここから始まった。

劉浩さんが制作した黒陶作品。(資料写真、済南=新華社配信)

 劉さんは地元の陶工を訪ね歩き、職人たちが代々受け継いできた断片的な製法を一つ一つ集めた。試作を重ねた後、仕事を辞して自ら窯を築き、本格的に制作に取り組んだ。年を追うごとに改良を重ね、色合いや質感は次第に古代の黒陶に近づいた。

 さらに伝統技法に現代的な造形や文様を取り入れ、古代の精神と現代の感覚を併せ持つ作品へと発展させた。2003年には「斉河黒陶制作技術」の山東省級代表的伝承者に認定された。

劉浩さんが制作した黒陶作品。(資料写真、済南=新華社配信)

 父の背中を見て育った息子の劉旋(りゅう・せん)さんも、この道に加わった。父の技術を基礎に、より実用性の高い黒陶作品を制作するほか、制作体験や学習型観光を企画し、黒陶文化の普及にも力を入れている。

 「多くの人に黒陶を知ってもらい、好きになってもらうことで、黒陶文化を絶やさず次へつないでいきたい」と劉旋さんは語った。(記者/朱暁光)

劉浩さんの息子、劉旋(りゅう・せん)さんが制作した黒陶作品。(資料写真、済南=新華社配信)

劉浩さんが制作した黒陶作品。(資料写真、済南=新華社配信)

劉浩さんが制作した黒陶作品。(資料写真、済南=新華社配信)

黒陶文化を紹介する劉浩さんの息子、劉旋(りゅう・せん)さん。(資料写真、済南=新華社配信)

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