黒陶のクリエーティブ芸術作品。(上海=新華社配信)
【新華社上海12月24日】中国上海市郊外の金山区亭林鎮でこのほど、中国陶磁工業協会黒陶専門委員会と全国黒陶クリエーティブ産業連盟が設立された。亭林鎮に伝わる黒色陶器の制作技法は、「黒陶制作技術」として同市の無形文化遺産リストに登録されている。
伝統的な黒陶芸術に取り入れられた現代の技術。(上海=新華社配信)
連盟の設立は、金山亭林の黒陶文化を軸としたクリエーティブ産業の拠点化に弾みをつけた。黒陶産業はすでに組織化と協働化の新たな段階に入っており、同連盟は全国規模の産業プラットフォームとして「陶磁技術の伝承と農村の実践拠点」を設置し、「産学研(産業・大学・研究機関)」と「美しい農村建設」の深い融合を推進する。関連の芸術学院や食品工業学校と連携して「黒陶無形文化遺産研究・教育実践」プログラムを実施し、若者や学生が伝統文化に触れ創造力を発揮する扉を開いていく。
黒陶のクリエーティブ芸術作品を鑑賞する人。(上海=新華社配信)
連盟設立と同時に始動した「黒陶産業創客(メイカー、起業家)規画」は、若者の創造力の発掘と育成に焦点を当て、若手メイカーに対して材料サプライチェーン(供給網)の支援、シェア工房の利用、知的財産権保護などをワンストップで提供し、業界に持続可能な革新の活力をもたらす。(記者/李栄)