16日、スワイヤ・コカ・コーラが河南省鄭州市で稼働させた新工場。(ドローンから、鄭州=新華社記者/李嘉南)
【新華社鄭州10月26日】中国香港の英系財閥スワイヤグループ(太古集団)傘下でコカ・コーラのボトリング事業を手掛けるスワイヤ・コカ・コーラ(太古可口可楽)はこのほど、河南省鄭州ハイテク産業開発区で拡張工事を進めていたボトリング工場を稼働させた。敷地面積は200ムー(約13・3ヘクタール)で、9億元(1元=21円)を投資。年間生産能力100万トン以上を見込む。
16日、スワイヤ・コカ・コーラが河南省鄭州市で稼働させた新工場に展示された製品。(鄭州=新華社記者/李嘉南)
スワイヤ・コカ・コーラの蘇薇(そ・び)総裁は「中国市場はこれまでもわが社の安定経営をけん引する重要なエンジンだった」と指摘。新工場は同社が今後も中国市場に根を下ろし、中国の質の高い発展を後押しする決意を伝えていると述べた。
同社はコカ・コーラのボトリング事業者の中で販売量が世界で5番目に多く、大中華圏(グレーターチャイナ)やカンボジア、ベトナム、タイ、ラオス、米国で42カ所の工場を持ち、60種類以上の飲料製品を生産している。2023年に今後10年で中国本土での総投資額が120億元を超えると発表し、主に生産能力の拡大に充てるとしていた。
16日、スワイヤ・コカ・コーラが河南省鄭州市で稼働させた新工場に積まれた製品。(鄭州=新華社記者/李嘉南)
蘇氏は「中国本土での投資拡大という青写真は、一歩ずつ現実されつつある」と表明。海南省の子会社が25年末にボトリング工場を着工するほか、26年には江蘇省蘇州市の新工場と粤港澳大湾区(広東・香港・マカオグレーターベイエリア)の工場が相次ぎ稼働すると紹介した。(記者/李文哲、楊静、李嘉南)
16日、スワイヤ・コカ・コーラが河南省鄭州市で稼働させた新工場で作業するスマート仕分けロボット。(鄭州=新華社記者/李嘉南)