粤港澳大湾区に広がる「渡り鳥の楽園」南沙湿地 中国広東省
９月２８日、広東省広州市の南沙湿地に生息する鳥。（ドローンから、広州＝新華社記者／肖恩楠）
【新華社広州１０月１０日】中国広東省広州市の南沙湿地は粤港澳大湾区（広東・香港・マカオグレーターベイエリア）珠江河口西岸に位置し、渡り鳥の移動経路「東アジア・オーストラリア地域フライウェイ」上の主要拠点であることから、越冬のために飛来する鳥が毎年約１０万羽に上る。同市はここ数年、環境保護を継続的に強化し、鳥の習性に基づき湿地内に機能別エリアを設定。渡り鳥が休息や採餌、繁殖を行う「中継ステーション」を構築している。
「採餌エリア」では千ムー（約６７ヘクタール）にわたる水位の低い干潟が広がり、渡り鳥のシーズンには餌が取りやすいよう、水深が１０センチ前後に保たれる。「営巣エリア」では平均２０メートルを超える高さのマングローブ林が枝葉を茂らせ、天敵の侵入を防いで鳥の安全を守る。「遊び場エリア」にはメヒルギ、オヒルギ、ツノヤブコウジなど比較的成長の遅い低木が植えられ、鳥たちの楽園となっている。
９月２８日、広東省広州市の南沙湿地に生息する鳥。（広州＝新華社記者／肖恩楠）
市政府によると、南沙湿地では６月末までに計１８５種類の鳥が観察された。２０２４年に確認された絶滅危惧種のクロツラヘラサギは９１羽で、世界の個体数の１・３％を占めた。
広州市は２０年以降、２千ヘクタール余りの湿地を修復した。南沙湿地のマングローブ林は魚やエビ、貝類の良好な生息地となり、渡り鳥に豊富な食料を提供している。（記者／仇清漪、肖恩楠、馬暁澄）
９月２８日、広東省広州市の南沙湿地で水路沿いに育つ植物。（広州＝新華社記者／肖恩楠）
９月２８日、広東省広州市の南沙湿地を航行する遊覧船。（広州＝新華社記者／肖恩楠）
９月２８日、広東省広州市の南沙湿地に生息する鳥。（広州＝新華社記者／肖恩楠）
９月２８日、広東省広州市に広がる南沙湿地。（広州＝新華社記者／肖恩楠）
９月２８日、広東省広州市の南沙湿地に設置された植物名板。（広州＝新華社記者／肖恩楠）
９月２８日、広東省広州市の南沙湿地を飛ぶ鳥。（広州＝新華社記者／肖恩楠）
９月２８日、広東省広州市の南沙湿地に生息する鳥。（ドローンから、広州＝新華社記者／肖恩楠）
９月２８日、広東省広州市の南沙湿地で水路の上を飛ぶ鳥。（広州＝新華社記者／肖恩楠）
９月２８日、広東省広州市の南沙湿地に生息する鳥。（広州＝新華社記者／肖恩楠）
９月２８日、広東省広州市の南沙湿地にある採餌エリアで羽を休める鳥。（広州＝新華社記者／肖恩楠）
９月２８日、広東省広州市に広がる南沙湿地。（ドローンから、広州＝新華社記者／肖恩楠）
９月２８日、広東省広州市の南沙湿地を飛ぶ鳥。（広州＝新華社記者／肖恩楠）
９月２８日、広東省広州市に広がる南沙湿地。（ドローンから、広州＝新華社記者／肖恩楠）
９月２８日、広東省広州市の南沙湿地を訪れた観光客。（広州＝新華社記者／肖恩楠）
９月２８日、広東省広州市の南沙湿地に生息する鳥。（広州＝新華社記者／肖恩楠）
９月２８日、広東省広州市の南沙湿地に生息する鳥。（広州＝新華社記者／肖恩楠）
