浙江省温州総合保税区にある京東集団(JDドットコム)の倉庫で宅配便の配送作業を行う従業員。(温州=新華社配信/劉吉利)
【新華社北京4月30日】中国国家統計局サービス業調査センターと中国物流購買連合会が30日発表した2025年4月の非製造業購買担当者景況指数(非製造業PMI)は前月比0・4ポイント低下の50・4で好不況の節目となる50を上回り、非製造業は全体的に拡大傾向を維持した。
同センターの趙慶河(ちょう・けいか)高級統計師は、4月の非製造業PMIの特徴として次の2点を挙げた。
①サービス業の景況感が引き続き改善した。サービス業のビジネス活動指数は50・1となり、前月より0・2ポイント低下したが、節目の50を上回った。業種別に見ると、航空輸送、電気通信・ラジオ・テレビ・衛星通信サービス、インターネット・ソフトウエア・情報技術サービス、保険などの指数がいずれも55・0以上の高水準で推移し、業務総量は高めの伸びを示した。水上輸送、資本市場サービスなどは節目の50を下回った。市場見通しは、業務活動期待指数が56・4と比較的高水準を保ち、多くのサービス業企業が市場の先行きに対する信頼感を高めた。
②建設業が拡大基調を維持した。建設業のビジネス活動指数は1・5ポイント低下の51・9で、依然として節目の50を上回った。うち土木工事建設業の指数は6・4ポイント上昇の60・9で、各地のプロジェクト建設が着実に進展し、土木工事建設業の施工ペースが加速していることを示した。市場見通しは、業務活動予期指数が53・8で、建設企業は市場見通しに引き続き楽観的な見方を示した。