15日、百里杜鵑風景区で見頃を迎えた野生のツツジ。(畢節=新華社配信)
【新華社貴陽4月22日】中国貴州省畢節(ひっせつ)市の百里杜鵑風景区では、4月中旬に入り、野生のツツジが見頃を迎えている。
風景区は北緯27度に位置し、連綿と続く野生のツツジ林で知られる。樹種が豊富で、ツツジ属の5亜属40種以上に及び、中でも最も古い「ツツジ王」は樹齢千年を超える。
15日、百里杜鵑風景区でツツジを観賞する人たち。(畢節=新華社記者/李凡)
毎年3~5月がツツジの観賞シーズンである。同市はここ数年、ツツジ林の保護を強化するとともに、百里杜鵑管理区が「花見経済」を切り口とした観光商品や業態を絶えず充実させ、観光経済の持続的な活況をけん引している。
風景区では、花見以外にも無形文化遺産マーケットや花の神を祭るショーが楽しめ、空から景観を楽しむヘリコプター遊覧などもある。
15日、百里杜鵑風景区で見頃を迎えた野生のツツジ。(畢節=新華社配信)
管理区は、科学研究と製品設計投資にも力を入れ、ツツジ天麻(テンマ)せんべい、アロマテラピー、花の置物、ツツジの額縁などの観光商品を開発。火把節(たいまつ祭り)や山岳クロスカントリーなど100以上の文化、スポーツ、観光イベントも企画し、避暑観光や温泉療養観光、探究型学習など多くの観光プログラムを展開している。温泉資源開発では、管理区に7カ所ある温泉スポットに中・大規模のホテルが5軒建設され、宿泊と温泉療養の受け入れ体制も大幅に整備された。
15日、百里杜鵑風景区で行われたパレード。(畢節=新華社記者/李凡)
同管理区文化・体育・広電・旅遊局の羅丹(ら・たん)局長は「年間を通じて観光イベントを実施しており、観光客はシーズンを問わず訪れている。マレーシアやシンガポール、タイなどからの外国人観光客もますます増えている」と説明した。
同局によると、2024年に百里杜鵑管理区を訪れた観光客は延べ770万人。飲食店や宿泊施設などの経営事業体の数は900となり、地元に2万5千人以上の雇用を創出した。(記者/李凡)