多国籍製薬企業、中国市場のチャンスをつかむ

多国籍製薬企業、中国市場のチャンスをつかむ

新華社 | 2025-02-27 14:27:54

四川省の成都ハイテク産業開発区にあるアストラゼネカ中国西部本部。(資料写真、成都=新華社配信)

 【新華社上海2月27日】多国籍製薬企業がこのところ、2024年の業績を相次いで発表している。世界の重要な医薬品市場の一つとして、中国市場は依然として大手各社による争奪戦の焦点となっている。

 売上高では米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が888億2100万ドル(1ドル=約149円)で1位をキープした。2位はスイス・ロシュ、3位は米メルク・アンド・カンパニー、4位は米ファイザーでいずれも600億ドルを超えた。次に米アッヴィ、英アストラゼネカ、スイス・ノバルティスが続き、そろって500億ドルを超えた。

 世界2位の医薬品市場である中国での経営状況が多国籍製薬大手の業績に与える影響は言うまでもない。アストラゼネカは24年の中国市場での売上高が11%増の64億1300万ドル(世界売上高の12%)と2桁増を実現し、多国籍企業の中でトップに立った。

上海市で行われた第4回中国国際輸入博覧会に出展したノバルティスのブース。(資料写真、上海=新華社記者/張玉薇)

 ノバルティスにとって中国は世界第2の市場であり、24年は際立った業績を収めた。売上高は21%増の39億ドルとなり、伸び率は世界平均を大きく上回った。同社は24年に中国で前立腺がん治療薬「プルビクト」の販売を申請。同年7月に中国で初となる放射性医薬品生産拠点の建設を開始した。約6億元(1元=約21円)を投じ、26年末までの完成・稼働を目指す。

 フランス・サノフィの24年の中国市場での売上高は26億6600万ユーロ(1ユーロ=約157円)で、0・5%の微減となった。同社は24年12月に北京に新しい生産・製造拠点を建設すると発表しており、投資額は同社の対中投資案件として最大の10億ユーロに上る。

本ウェブサイトに関するご意見、ご提案等が

ありましたら xinhuanetjp@news.cn までご

連絡ください。