理想汽車の研究開発本部。(資料写真、北京=新華社配信)
【新華社北京2月26日】中国北京市はこのほど、「平原新城」と呼ばれる5区域(順義区と大興区、亦庄、昌平区、房山区)の新しく開発されたエリアの総合的な受容力を強化すると発表した。科学技術イノベーション資源の導入や土地など生産要素の資源配置刷新などを通じ、隣接する天津市や河北省との協力を深め、平原新城がそれぞれの重要な機能を一段と発揮することで、京津冀(北京・天津・河北2市1省)地域の協同発展を後押しする。
北京市発展改革委員会の楊秀玲(よう・しゅうれい)主任によると、北京は区ごとに定める形で五つの実施計画を制定し、計画の実施や用地の確保、産業の発展、パークの建設、人材誘致、都市の活力などに重点を置いて一連の支援策を打ち出した。資源配置方式の改革・刷新を行い、交通や教育、医療などの分野で質の高い施設建設を強化し、力を集めて「平原新城」の飛躍的な発展を支えるとしている。
北京首都国際空港。(資料写真、北京=新華社配信)
順義区は国際化に焦点を当て、臨空経済先行区のほか、産業と都市が融合する国際的な新城(ニューシティー)の建設に重点を置く。大興区は開放・改革の実証に焦点を当て、協同発展実証区と繁栄・開放で国の玄関口となる新城を目指す。亦荘は産業イノベーションでけん引役を果たすことに集中し、「新たな質の生産力」(科学技術イノベーションが主導し、質の高い発展を促す生産力)のモデル区とハイエンド産業の総合的な新城を目指す。昌平区は科学技術と教育の融合・集積化に力を入れ、科学技術イノベーションの中心活力地区(CAZ)と産業・教育が融合する未来の新城を目指す。房山区は安全と発展の融合に焦点を当て、科学と教育が融合する文化名区、新たな質の生産力によるスマート製造産業の新城建設に重点を置く。