【新華社東京2月23日】新華社と在日本中国大使館が主催する中日メディア・シンクタンク人文交流会がこのほど東京で開かれ、両国のメディアやシンクタンクの代表、友好人士ら約160人が参加した。会場では福建省建甌市の建盞(けんさん=天目茶碗)と同市一帯で採れる建茶にまつわる文化が大きな注目を集め、多くの日本人が建盞を間近で鑑賞し、精緻な技に感嘆していた。
建盞は宋代八大名磁器の一つで、中日文化交流の歴史を今に伝える代表的な黒釉磁器。千利休が高く評価し、茶の心の象徴と見なした。簡潔で深遠な美は、日本の「わび・さび」に通じる。
18日、中日メディア・シンクタンク人文交流会の会場に展示された建盞。(東京=新華社配信)
建甌市海峡茶葉交流協会の方建旭(ほう・けんきょく)副会長は「建茶文化は古くから貿易と文化交流を通じて東アジアに伝わり、日本の茶道に深い影響を与えた」と話し、今回の展示が建茶文化の国際的な広がりを促し、中日の茶文化交流にも新たな機会を提供したとの考えを示した。
イベントは文化展示を通じた交流深化を目的に実施された。参加者からは、文化が理解と友好を深める重要な懸け橋となっており、建盞と茶文化の展示によって中国の伝統文化が持つ独特な魅力が示され、中日文化交流に新たな推進力をもたらしたとの声が上がった。
18日、中日メディア・シンクタンク人文交流会の会場で披露された宋代の茶の作法「宋式点茶」。(東京=新華社配信)
18日、中日メディア・シンクタンク人文交流会の会場で建茶文化について説明を受ける参加者。(東京=新華社配信)
18日、中日メディア・シンクタンク人文交流会の会場で記念撮影する参加者。(東京=新華社配信)