フィリピンは過ちを繰り返すな ミサイル配備問題で中国外交部

フィリピンは過ちを繰り返すな ミサイル配備問題で中国外交部

新華社 | 2025-02-13 09:36:29

 【新華社北京2月13日】中国外交部の郭嘉昆(かく・かこん)報道官は12日の記者会見で、米国の中距離ミサイルシステム「タイフォン」のフィリピンへの配備をめぐり、フィリピンが国家と国民の根本的利益にかなった戦略的選択を行い、過ちを繰り返すことのないよう促すと述べた。

 郭氏は次のように表明した。米国によるフィリピンへの中距離ミサイルシステム配備の問題をめぐり、中国はその深刻な危害と断固反対の立場を繰り返し説明してきた。フィリピンはこの問題について何度も約束を破り、信義に背いている。

 フィリピンは「タイフォン」の配備が一時的なもので、演習が終われば撤収すると繰り返し約束したが、何度もこの約束を破り、前言を翻した。さらには抑止能力を獲得するために中距離ミサイルシステムを購入すると話を変え、南中国海の問題を「タイフォン」問題に公然と結びつけている。でたらめなばかりか、極めて危険である。

 周知のように、「タイフォン」は戦略的な攻撃兵器であり、多くの東南アジア諸国が射程に入る。米国によるフィリピンへの中距離ミサイル配備は、地域の平和と安定を著しく破壊し、他国の正当な安全保障の利益を損なう。フィリピンが米国に協力して「タイフォン」を導入すれば、自身の安全と国防を人に差し出し、地政学的な対立と軍備競争のリスクを域内に引き入れることになる。まさに人を害し己を害する挙である。

 中国は決して、自国の安全保障の利益が危害を受けたり脅かされたりするのを座視することはない。地域の諸国も、正義にもとり時流に逆行するこうしたやり方を受け入れることはない。われわれはフィリピンに対し、自らのやり方を改め、国家と国民の根本的利益に本当にかなった戦略的選択を行い、「タイフォン」などの問題で過ちを繰り返さず、自業自得の結果を招かないよう促す。

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