第3版の改訂が完了した「総合日語」。(北京=新華社配信)
【新華社北京2月13日】中国の北京大学出版社による日本語の基礎教材「総合日語」(第1~4巻)の第3版の改訂が完了し、副教材とともに全巻発売となった。中国における日本語教育の発展をさらに促すと期待される。
全4巻の主教材に加え、各巻に学習者用のハンドブック「学習手冊」と教師用の「教学参考書」がそろっている。大学日本語専攻での使用が想定され、教学参考書には発音・語彙(ごい)・文法の要点がまとめられているほか、実用的な指導法も提案されている。
「総合日語」は2004~06年に第1版が出版され、すでに20年近い歴史を持つ。高等教育の日本語専攻基礎段階における中核教材と位置づけられ、これまでに中国国内の数百の大学で採用され、専門家や学者、多くの日本語教師や学生から高い評価を得ている。
執筆や編集は、日本語の教育や研究に長年携わってきた中日両国の専門家と学者が協力して担当。第11次5カ年規画(2006~10年)と第12次5カ年規画(11~15年)における普通高等教育の国家級教材にも指定されている。(記者/藍建中)