8日、海南省三亜市で現地の観光関連企業と共に日本向け観光プロモーションイベントを開催した日本の観光視察団。(三亜=新華社配信)
【新華社海口2月11日】日本の観光業界や大手メディアの代表20人余りが3日、中国海南航空の東京(成田)発海口行き就航第1便で海南省を訪れ、8日間の日程で同省内の魅力を探る視察の旅を行った。
視察団は、同省の海口市や瓊海(けいかい)市、陵水リー族自治県、保亭リー族ミャオ族自治県、三亜市、万寧市などの観光地やホテルなど観光に関する場所を訪問。特に、同省のビーチリゾートや熱帯雨林、温泉療養、民俗文化など特色ある観光資源を重点的に視察し、また地元政府の観光関連部門や企業と意見交換会を行い、同省と日本との新たな観光協力の機会を共に模索した。
日本の旅行会社、遊路の志賀建華社長は、中国はとても大きな国で、観光資源が非常に豊富だと指摘。今回の視察では海南省ならではの観光資源に注目し、例えばリー族など少数民族文化を、日本の旅行会社や顧客に紹介したいと述べた。
また、中国光大集団傘下の旅行会社、中青旅日本の江川光太郎本社営業部長は、海口市の騎楼建築(1階部分を後退させて公共通路とした建築)歴史文化街区や、三亜市の神玉島文化観光区とアトランティスホテルが深く印象に残ったと振り返り、文化的特色や生態環境、ホテルの施設・設備などは、日本の観光客が特に関心を持つ要素だと語った。
7日、海南省保亭リー族ミャオ族自治県の檳榔谷(びんろうこく)文化観光区でリー族のパフォーマンスを鑑賞した後、日本の歌「北国の春」を歌ってリー族の人々による祝い酒の歌に応じる日本の観光視察団。(三亜=新華社配信)
視察団は三亜市に滞在中、多くの特色ある観光地を訪れたほか、現地の国際ブランドホテル十数軒など観光関連企業と共に、三亜観光の日本向けプロモーションイベントも開催。日本の旅行業者やメディアの代表は、三亜はビーチリゾート資源が豊富で、ホテルの施設・設備が充実しており、観光サービスが専門的で、都市の雰囲気が温かく友好的であり、今後の中日観光協力には大きな自信を持っていると述べた。
海口市にある海口美蘭国際空港は現在、国際・地域旅客輸送路線31路線を運航し、世界の主要22都市をカバーしている。三亜鳳凰国際空港は国際・地域路線29路線を運航、東南アジアや欧州、ロシアなど境外21都市に就航している。日本については、三亜市と吉祥航空が昨年10月に「三亜-南京-大阪」便を共同開設し、旅行客により便利でスピーディーな周遊型の旅行体験を提供している。(記者/厳鈺景)