儋州市の海南新盈紅樹林国家湿地公園内をパトロールする羅理想さん。(1月18日撮影、儋州=新華社記者/張麗蕓)
【新華社儋州2月9日】中国海南省儋州(だんしゅう)市の海南新盈(しんえい)紅樹林(マングローブ)国家湿地公園で、森林保護員の羅理想(ら・りそう)さんは十数年にわたり湿地を守りながら、多くの野生動植物を育むこの地の変化を見届けてきた。
同湿地公園が設立された2007年、羅さんは最初の森林保護員の1人となった。湿地の「素人」だった羅さんは今ではすっかり専門家となり、さまざまなマングローブの品種や生育状況を見分けられるばかりか、鳥の種類も正確に識別し、渡りの時期や繁殖の習性も熟知している。
1月31日、儋州市の海南新盈紅樹林国家湿地公園で撮影したダイシャクシギ。(儋州=新華社配信/羅理想)
羅さんは16年、絶滅危惧種のヘラシギをここで初めて確認し、その発見は広く注目を集めた。現在、公園に生息する鳥の種類や数は増加傾向を維持している。
羅さんは保護員の仕事に加え、解説員としてマングローブの生態学的価値や保護の意義を人々に紹介することも多い。皆からは親しみを込めて「理想お兄さん」と呼ばれる。マングローブの生育をチェックし、鳥の活動を観察するため、羅さんは毎日公園内を数キロ歩いている。
「私にとって夢の湿地は、マングローブが自在に揺れ、鳥たちが自由に飛び回り、周辺の村の住民が自然と調和し共生しているところだ。この願いはもうかなえられた」と羅さんは語った。
海南省儋州市の光村銀灘で撮影したメダイチドリ。(1月18日撮影、儋州=新華社記者/張麗蕓)
海南省儋州市の光村銀灘で鳥類の感染症をモニタリングする羅理想さん。(1月18日撮影、儋州=新華社記者/張麗蕓)
儋州市の海南新盈紅樹林国家湿地公園。(1月18日、ドローンから、儋州=新華社記者/張麗蕓)
儋州市の海南新盈紅樹林国家湿地公園の科学普及施設で、来場者に向けてレクチャーをする羅理想さん(右端)。(1月20日撮影、儋州=新華社記者/張麗蕓)
儋州市の海南新盈紅樹林国家湿地公園内をパトロールする羅理想さん。(1月18日撮影、儋州=新華社記者/張麗蕓)
海南省儋州市の光村銀灘で鳥類の感染症をモニタリングする羅理想さん(右)と同僚。(1月18日撮影、儋州=新華社記者/張麗蕓)
海南省儋州市の光村銀灘で鳥類の感染症をモニタリングする羅理想さん。(1月18日撮影、儋州=新華社記者/張麗蕓)