巳年の春節、世界遺産・殷墟で見つけた「蛇」要素

巳年の春節、世界遺産・殷墟で見つけた「蛇」要素

新華社 | 2025-02-03 13:19:06

   1月29日、殷墟博物館前で行われた商代の幸福祈願を再現したショー。(安陽=新華社配信)

   【新華社安陽2月3日】中国の春節(旧正月)は2024年、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された。今年は登録後に初めて迎える春節であり、河南省安陽市の殷墟(いんきょ)博物館でも巳年の要素が多く取り入れられ、伝統文化に根付いた多彩な新年の雰囲気を感じることができた。

   博物館は商(殷)王朝後期の都城遺跡で世界遺産にも登録される殷墟遺跡にある。車馬坑や青銅器、甲骨文、玉器など多くの展示品があり、注意深く観察すると、亀文銅盤や「亜長」銅觥(どうこう=動物をかたどった杯)に蛇形の文様を見ることができた。

   同館の趙清栄(ちょう・せいえい)常務副館長によると、甲骨文字における「蛇」の本字は「它」で、它は曲線があるほか、蛇の頭と尾の形状が明らかなものもあり、蛇行する特徴を表している。

   館内のカフェでは「蛇」の甲骨文字がラテアートされたコーヒーを飲めるほか、1階ロビーには「蛇」の甲骨文字のスタンプもある。ミュージアムショップには巳年にちなんだ商品が並び、巳年の春節の雰囲気を満喫できる。

   博物館のイベントのほか、殷墟宮殿宗廟遺跡や殷墟文旅小鎮でも没入型アクティビティ「巳巳如意-殷墟奇妙游」、婦好(ふこう=商王朝の王妃)墓のVR体験、「再現大邑商(だいゆうしょう)」ショー、洹河(えんが)ナイトクルーズなど30余りの文化観光イベントが開かれている。(記者/郭丹)

1月29日、殷墟宮殿宗廟遺跡の甲骨文展示壁で紹介されている「年」字。(安陽=新華社記者/郭丹)

1月29日、殷墟博物館で展示されている亀文銅盤。中央右上に蛇の模様がある。 (安陽=新華社記者/郭丹)

   1月29日、殷墟博物館で展示されている「亜長」銅觥(どうこう)。(安陽=新華社記者/郭丹)

   1月29日、殷墟博物館が提供する「蛇」文字ラテアートのカフェラテ。(安陽=新華社記者/郭丹)

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