20日、天津古文化街の泥人張世家が新たに発表した泥人形作品。(天津=新華社記者/宋瑞)
【新華社天津1月28日】中国天津市に伝わる写実的で色鮮やかな泥人形「泥人張」は、中国北方の泥人形芸術を代表する存在の一つで、「天津の絶品」とも称賛される。約200年にわたり「粘土を使って人間の多様な姿や表情を生き生きと表現する」技術を継承してきた泥人張は2006年、第1次国家級無形文化遺産リストに登録された。
20日、天津古文化街の泥人張世家が発売した新年向け文化クリエーティブ商品。(天津=新華社記者/宋瑞)
同市で最も古い民俗や文化、商業・貿易の集積地である古文化街では、赤地に金文字の「泥人張世家」という看板が目を引く。古風で優雅な店内に足を踏み入れると、生き生きとした彩色塑像が陳列棚に並ぶ。歴史や民俗、市井の様子、神話伝説などをテーマにした泥人形作品が豊富で、人々の喜怒哀楽やさまざまな姿、表情を見事に描写している。今年はユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産に登録された後の最初の春節(旧正月、今年は1月29日)を迎えるため、新年を祝う複数の新作も用意した。
20日、天津古文化街の泥人張世家が発売した新年向け文化クリエーティブ商品。(天津=新華社記者/宋瑞)
泥人張は中国伝統文化の普及に向けて絶えず革新を続けている。店内の展示台の一角には、卓上カレンダーや冷蔵庫用マグネット、スタンプ帳など、さまざまな文化クリエーティブ商品が並ぶ。特に、今年新たに登場した「運気満々上々くじ」というしおり型商品が観光客の人気を集めている。
20日、天津古文化街の泥人張世家が新たに発表した泥人形作品。(天津=新華社記者/宋瑞)
泥人張世家の李丹(り・たん)副総経理は、このしおりは文化的意味合いと娯楽性を巧みに融合させ、「封ろうで封をしてある小さなブラインドボックスに似ていて、消費者がくじを引くように楽しく盛り上がれる」と説明。店舗では巳(み)年の春節期間中に客足がピークを迎えるのに備え、十分な数の各種文化クリエーティブ商品を用意してより良い文化消費体験を提供したいという。(記者/宋瑞)
20日、天津古文化街の泥人張世家で、新年向け文化クリエーティブ商品を紹介する販売員。(天津=新華社記者/宋瑞)