【新華社海口1月28日】中国海南省文昌市にある海南商業宇宙発射場を管理、運営する海南国際商業航天発射は、同発射場の第2期プロジェクトが25日に着工し、新たに2カ所の液体燃料ロケット発射施設を建設すると発表した。
25日、海南商業宇宙発射場第2期プロジェクトの起工式。(ドローンから、文昌=新華社記者/郭程)
海南商業宇宙発射場は中国初の商用ロケット打ち上げ施設で、第1期プロジェクトはわずか878日で完成、国内の商用ロケット打ち上げ施設の空白を埋めた。同発射場は2024年11月30日、最初の打ち上げに成功した。
第2期プロジェクトは文昌市東郊鎮の沿岸地域に位置する。総用地面積は2千ムー(約133ヘクタール)余りで、第1期の敷地に隣接しており、主に発射エリアと技術エリア、追跡管制棟を建設する。うち技術エリアでは商業宇宙指揮制御センター、ロケット組立・試験工場、発射エリアでは3号および4号液体燃料ロケット発射施設を建設、併せて推進剤充填(じゅうてん)システムやガス供給システムなども構築する。
25日、海南商業宇宙発射場第2期プロジェクトの所在地。右上は同発射場の1号と2号発射施設。(ドローンから、文昌=新華社記者/郭程)
海南国際商業航天発射の責任者は、第2期プロジェクトの着工が海南商業宇宙発射場の総合的な打ち上げ能力の向上につながると指摘。高まり続ける国内の商用ロケット打ち上げ需要に応えるとともに、海南省における宇宙産業クラスターの構築を後押しするとの見方を示した。