四川省の貿易額、２４年は９・４％増

　【新華社成都１月２８日】中国四川省成都税関はこのほど、２０２４年の同省の貿易額が前年比９・４％増の１兆４５７億２千万元（１元＝約２１円）となり、伸び率が全国を４・４ポイント上回ったと明らかにした。輸出額は２・４％増の６１７７億７千万元、輸入額は２１・３％増の４２７９億５千万元だった。

　２４年の貿易額は四半期ごとに増加する傾向が見られた。通年では、２２年以降２回目となる１兆元の大台を超えた。月間では、１２月に初めて１千億元を超え、単月として過去最高を更新した。

　同省の貿易額の全国シェアは２・４％で過去最高を記録し、純増加額で全国５位となった。特に輸入は突出した実績を収め、伸び率は全国２位、輸入額は順位を二つ上げて全国８位となったほか、全国の輸入伸び率に対する寄与率は１８・５％で全国３位となった。

　貿易主体を見ると、２４年に貿易の実績がある企業は９千社を超え、１割以上増加した。うち民営企業が全体の９割近くを占め、通年の貿易額は１・４％増の４４２７億７千万元と過去最多を更新した。

　貿易の質は大きく向上し、「新たな質の生産力」（科学技術イノベーションが主導し、質の高い発展を促す生産力）の育成で新たな進展を遂げた。２４年の同省の輸出は引き続きハイエンド化、スマート化、グリーン（環境配慮型）化が進み、新エネルギー産業の海外進出が加速し、電気自動車（ＥＶ）の輸出は４０・５％増、技術的価値の高い専用設備は３５・３％増、ハイエンド設備は３・０％増となった。