【新華社北京12月29日】中国交通運輸部はこのほど開いた2025年全国交通運輸業務会議で、24年に地域をまたいで移動した人は前年比5・2%程度増の延べ約645億人になるとの見通しを示した。
同部の担当者によると、今年の貨物輸送量は増加傾向を維持し、年間の有償貨物輸送量が3・5%程度増の約565億トン、港湾の貨物取扱量が3・4%程度増の約175億トンになる見込みという。
年間の交通固定資産投資の実行額は約3兆8千億元(1元=約22円)になるとした。鉄道営業キロは16万キロを超え、うち高速鉄道は4万6千キロ超だった。道路の新規開通キロは約5万キロで、うち高速道路の新設・改良(拡張)は8千キロ超となった。民用空港5カ所は運用許可を取得した。
同部は今年、関係部門と共同で「交通物流コストの削減・質と効率の向上を目指す行動計画」を発表。鉄道、道路、水運、民間航空、郵政分野の実施計画を明らかにした。今年のコンテナでの鉄道・水運複合一貫輸送量は15%程度増の約1150万TEU(20フィートコンテナ換算)となる見通し。鉄道旅客数は1日のピークが延べ2144万8千人で、過去最高を更新した。年間のクルーズ船旅客数は延べ100万人を超えた。民間航空の旅客数は延べ7億人を超え、過去最高を記録した。
交通分野のイノベーション能力をみると、中国では今年、スマートかつ環境配慮型、安全かつ自律制御可能な自動化埠頭が複数完成し、航海用電子海図の公開距離は7800キロを超えた。国産リージョナル旅客機「C909」の安全飛行時間は50万時間を超え、国産大型旅客機「C919」の商用飛行時間は1万7千時間以上となり、乗客100万人以上を安全に輸送した。ドローンによる宅配便配達数は約270万件となった。