ビザ免除拡大に対応、外国人観光客の利便性強化 山西省

ビザ免除拡大に対応、外国人観光客の利便性強化 山西省

新華社 | 2024-12-27 15:31:48

20日、山西省出入境辺防検査総站(出入境検査所の地域統括機関)に増設されたトランジットビザ手続きゾーンと案内表示。(太原=新華社配信/王若冰)

  【新華社太原12月27日】中国でここ数年、ビザ免除措置対象範囲が拡大するにつれ、海外で「中国旅行(チャイナ・トラベル)」がブームになっている。古代建築が多い山西省も、ますます多くの海外観光客の訪問が見込まれている。

  中国では今月17日より、外国人に対するトランジットビザ免除措置による滞在時間が従来の72時間または144時間から一律240時間(10日間)に延長された。また、トランジットビザ免除措置が適用される省(自治区・直轄市)が19から24に拡大され、対象となる外国人は24省内の指定滞在区域をまたいで移動できるようになった。新たに追加されたのは山西、江西、安徽、貴州、海南の5省となっている。

山西省隰(しつ)県にある小西天の懸塑(けんそ、壁面に差し込んだ仏像)。(9月5日撮影、太原=新華社記者/王学濤)

  山西省は文化・観光資源が豊富で、古代建築や古跡が数多く存在する。雲岡石窟や懸空寺、平遥古城など、名所は枚挙にいとまがない。さらに、ゲーム「黒神話:悟空」ブームでますます多くの海外観光客から注目を集めている。ビザ免除措置の最適化によって、より多くの海外観光客が同省を訪れやすくなる。

  同省文化・観光庁は、観光客の旅行体験向上を目的として「悟空と共に山西を巡る」をテーマとした三つの観光ルートを打ち出した。北部ルートには雲岡石窟や懸空寺、応県木塔など12の古代建築・古跡を盛り込んだ。南部ルートには水神廟、鸛鵲楼(かんじゃくろう)、隰(しつ)県の小西天など古代建築11カ所が含まれる。そして南東ルートでは府城玉皇廟や鉄仏寺、竜門寺など古代建築11カ所を訪れることができる。

山西省忻州(きんしゅう)市五台県にある仏光寺の東大殿。(6月9日撮影、太原=新華社記者/王学濤)

  同省出入境辺防検査総站(出入境検査所の地域統括機関)の李峰(り・ほう)副総站長によると、同総站は口岸(通関地)の現場検査インフラを整備するとともに、現場で勤務する警察官への専門的な業務研修などを強化しており、条件を満たす外国人旅行者の迅速かつ円滑な出入境の確保に努めているという。

  現在、同省を訪れた外国人は省内全ての銀行店舗で、永久居留身分証やパスポートを利用して銀行口座を開設できる。また、太原武宿空港や雲岡石窟、五台山などに省級の決済サービス実証エリア8カ所を設置し、外国人の手続きにワンストップサービスを提供している。(記者/姜淏然、王学濤)

 山西省応県の仏宮寺境内に立つ世界で最も高い木塔、応県木塔(仏宮寺釈迦塔)を訪れる観光客。(7月10日撮影、太原=新華社記者/王学濤)

 山西省晋城市沢州県にある玉皇廟の亢金竜(こうきんりゅう)彩色塑像。(太原=新華社配信)

 山西省隰(しつ)県にある小西天の懸塑(けんそ、壁面に差し込んだ仏像)。(9月5日撮影、太原=新華社記者/王学濤)

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