南堡1号ガス貯蔵所の全景。(10月15日、ドローンから、石家荘=新華社配信)
【新華社石家荘12月3日】中国の石油大手、中国石油天然気(ペトロチャイナ)傘下の冀東油田分公司が渤海の唐山海域に持つ南堡1号ガス貯蔵所で11月26日、ガス回収井のバルブが開けられ、貯蔵されていた天然ガスが採取プロセスに沿って生産装置に送られた。これにより、中国初の海底ガス貯蔵所の第1回ガス採取が開始された。
ガス貯蔵は、中国が天然ガス供給の安定性と安全性を確保する上で重要な意義を持つ。冀東油田南堡1号ガス貯蔵所の設計有効貯蔵容量は18億1400万立方メートルで、2021年にパイロットテストを実施し、23年に全体の建設が始まった。
11月26日、南堡1号ガス貯蔵所。(石家荘=新華社配信)
冀東油田ガス貯蔵所建設プロジェクト部(ガス貯蔵所会社)の張永東(ちょう・えいとう)経理は「今年のガス採取期間中、南堡1号ガス貯蔵所は京津冀(北京・天津・河北2市1省)地域の約350万世帯に天然ガスを供給する」と述べた。計画に基づき、中国石油天然気冀東油田は既に5カ所の石油貯留型ガス貯蔵所の研究を実施し、2カ所のガス貯蔵所を建設している。将来的には4カ所のガス貯蔵所群、合計15のガス貯蔵所を建設し、華北ガス貯蔵センターを完成させ、京津冀地域の天然ガスのピーク調整と供給保障能力をさらに向上させるとしている。(記者/楊帆、劉桃熊)