【新華社北京11月28日】中国外交部の毛寧(もう・ねい)報道官は27日の記者会見で、イタリアで開かれた7カ国(G7)外相会合が共同声明で中国に言及したことに「G7が地政学的ゲームに夢中にならず、偏狭なゼロサム思考を捨て、国際社会の団結と協力に向けて確実に貢献するよう望む」と表明した。
毛氏は次のように述べた。中国は今年に入り、G7の中国に関する誤った発言について何度も厳正な立場を表明している。G7が中国と建設的で安定した関係を築き、世界的な課題に協力して対処していこうとするなら、相互尊重と平等互恵の精神を実践し、態度を実際の行動で示すべきであり、中国を攻撃、中傷すべきでない。
中国はウクライナ危機の問題で一貫して客観的で公正な立場を堅持し、積極的に和解を呼びかけ、話し合いを促してきた。衝突当事国に武器を提供したことはなく、軍民両用品、さらには民間無人機の輸出も厳格に規制し、民間無人機の軍事目的使用に反対してきた。同時に、中国とロシアの正常な経済・貿易交流はいかなる第三者の妨害・脅迫も受けるべきではない。
いわゆる「中国の過剰生産能力」はすでに大量の詳細な事実とデータが偽の命題であることを証明している。関係国がオープンな態度で、公平な競争を堅持することを希望する。
東中国海や南中国海、台湾、新疆、西蔵、香港などの問題における立場も一貫し、明確であり、中国はG7が中国の主権を損ない、内政に干渉することに断固反対している。G7が国連憲章の趣旨・原則と国際関係の基本準則を順守し、自身のことをしっかり管理するよう促す。
現在の世界は100年来の変動が加速的に進み、国際平和と国際発展はかつてない試練に直面している。中国は責任ある大国として、公正と道義、開放と包容を終始堅持し、自身の発展を通じて世界に恩恵をもたらしてきた。G7が地政学的ゲームに夢中になるのをやめ、偏狭なゼロサム思考を捨て、国際社会の団結と協力に向けて確実に貢献するよう望む。