中国の研究者が発見した新種、茘波野桐。(資料写真、貴陽=新華社配信)
【新華社貴陽11月14日】中国貴州省黔南(けんなん)プイ族ミャオ族自治州茘波(れいは)県の茂蘭国家級自然保護区でこのほど、中国の研究者がトウダイグサ科アカメガシワ属の新種の樹木を発見した。研究者は発見地にちなんで「茘波野桐」と命名。研究成果は植物分類学の国際誌「PhytoKeys」に掲載された。
論文の筆頭筆者で、貴州大学生命科学学院博士課程に在籍する余江洪(よ・こうこう)さんによると、茘波野桐は常緑低木または小高木で、葉は硬い質感がある。保護区内の岩石が95%以上露出しているカルスト林にのみ分布しているという。
茘波野桐の生長環境と形態特徴。(貴陽=新華社配信)
同保護区管理局によると、保護区には現在、国家重点保護野生植物が95種、茘波県をモデル産地とする高等植物が57種、保護区特有の高等植物が41種分布している。茘波野桐の発見によりトウダイグサ科の植物に新たな仲間が加わり、生物多様性をさらに証明した。(記者/李黔渝)