中国浙江省、アフリカとの経済・貿易協力で多くの成果

   【新華社杭州９月２３日】中国浙江省とアフリカ諸国はここ数年、人的往来が日増しに盛んになり、経済・貿易協力で多くの成果を上げている。

　 省政府外事弁公室の陳江風（ちん・こうふう）副主任によると、浙江はアフリカの３１都市と友好都市関係を結んでおり、２０２３年の対アフリカ貿易額は５３９億ドル（１ドル＝約１４３円）になり、アフリカへの投資額（認可額）は４６億ドルとなった。今年上半期（１～６月）の貿易額は前年同期比３・０％増の２７８億８千万ドルだった。

　 同省商務庁の朱軍（しゅ・ぐん）総経済師は「浙江は民間経済が発達しており、民間企業はアフリカへの投資の主勢力になっている」と紹介。双方の経済・貿易協力において、浙江は民間企業が優位性を発揮し、２３年の対アフリカ輸出額は２１・０％増の２７７２億５千万元（１元＝約２０円）に上り、輸出額全体の約９０・０％を占めた。

　 同省杭州市で９月２５日からの５日間開かれる「第３回世界デジタル貿易博覧会」において、浙江は双方のデジタル経済協力をさらに深めるため、期間中にイベント「デジタル貿易アフリカデー」を初開催する。双方の友好協力の精神を深く実践し、デジタル貿易の発展を推し進め、中国・アフリカ運命共同体のレベルの高い構築を支援する狙いという。

　 陳副主任は「人と文化の交流や協力は浙江の対アフリカ協力の特色であり、注目点である」とし、省内の高等教育機関２０カ所以上がアフリカの高等教育機関と提携しているほか、中国の対外中国語教育機関である孔子学院はカメルーン、モザンビーク、タンザニアなどに８校建設され、アフリカでこれまでに１２万人の中国語人材を育成してきたと述べた。