新エネ車を積極推進、急速に普及進む 中国海南省

新エネ車を積極推進、急速に普及進む 中国海南省

新華社 | 2024-09-23 14:09:33

海南省華為保亭サービスエリアにある「太陽光発電・エネルギー貯蔵・充電一体型」のモデル充電施設。(海口=新華社配信)

  【新華社海口9月23日】海南省では現在、新エネルギー車(NEV)の普及が急速に進み、普及率が約54%と国内の省・自治区・直轄市で最も高くなっている。同省は2022年、中国で初めて「2030年までにガソリン車の販売を禁止する」との方針を打ち出した。

  同省人民政府弁公室はまた、今年6月に「海南省大気質の継続的な改善に向けた行動実施計画(2024~25年)」を発表し、新エネ車の普及・活用に引き続き力を入れる方針を明らかにした。25年までに、省全体の自動車保有台数に占める新エネ車の割合を2割に引き上げる方針も打ち出している。

  海南省工業・情報化庁が公開したデータによると、今年1~7月の同省の新エネ車普及・利用台数は累計で6万3千台に上ったほか、新車販売に占める新エネ車の割合は53・9%に達した。7月末時点で同省の新エネ車保有台数は累計35万4千台で、省全体の自動車保有台数に占める割合は17%となった。

  新エネ車関連のインフラ整備も大きく進展している。同省発展改革委員会の統計によると、昨年末時点で省内に設置された充電施設は計3400カ所、電池交換施設は63カ所、充電器は13万5千基に上った。充電器の内訳は、公共用が4万3千基、専用が7千基、自家用が8万5千基で、電気自動車(EV)と充電器の比率は2・1対1だった。

  同委員会によると、同省では新エネ車の所有者向けに超急速充電サービスネットワークを提供するため、省内にある全ての高速道路サービスエリアや都市部の主要な交通幹線を網羅する「太陽光発電・エネルギー貯蔵・超急速充電一体型施設」の整備を計画している。これまでに設置された「太陽光発電・エネルギー貯蔵・充電一体型」施設は5カ所、超急速充電施設は123カ所に上る。

  次の段階として、同省はさらなるガソリン車保有台数削減に向け、希薄燃焼(リーンバーン)技術を用いたガソリン貨物車の廃止を加速する。また、25年までに公共サービス部門で使用する自動車の新規購入および買い替えは全てクリーンエネルギー車とし、公用車、バス、流し営業のタクシー、カーシェアリングについてはクリーンエネルギー車の割合を可能な限り100%に引き上げる(特殊な用途を除く)。軽物流配送車や清掃車、網約車(ネット予約車)、観光用車両などの事業分野でのクリーンエネルギー化の推進も加速させる。

  中国最南端の島しょ省である同省は、新エネ車の普及が急速に進み、EV分野の先頭を目指す道を歩みつつある。(記者/王存福)

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