中国内外の専門家、アジア最長の洞窟「双河洞」で共同調査 貴州省

中国内外の専門家、アジア最長の洞窟「双河洞」で共同調査 貴州省

新華社 | 2024-09-23 09:06:52

20日、第23回貴州綏陽双河洞国際洞窟科学調査の出発式に集まった国内外の専門家。(綏陽=新華社配信/張海生)

 

   【新華社貴陽9月23日】中国貴州省遵義市綏陽(すいよう)県の双河洞風景区で20日、中国、フランス、ポルトガル、ベルギーなど国内外の洞窟科学調査の専門家が「アジア最長の洞窟」と称される双河洞の共同調査を始動した。

   調査の運営団体の一つ、貴州省洞窟協会によると、今年は国内外の洞窟学者らが共同で行う23回目の国際洞窟科学調査となる。具体的な調査は10月7日から24日までで、最終日に成果を発表する。

   双河洞の洞窟群は、世界的にも珍しい独特の地質景観を有する。2023年の共同科学調査の結果によると、双河洞の107の洞口はつながっており、長さは409・9キロに達する。現在アジア最長、世界でも3番目に長い洞窟であり、世界最長の白雲岩(ドロマイト)洞窟、世界最大の天青石(セレスタイト)洞窟でもある。

   フランス洞窟連盟駐中国大使で、「双河洞」の首席科学調査官を務めるジャン・ボタジ(Jean Bottazzi)氏は、1980年代末から中国内外の専門家の共同努力により、双河洞の長さは更新を重ねてきたと紹介。長年の科学調査で、専門家たちは多数の地質遺跡や多くの洞穴生物の化石、生きた洞穴生物を発見し、科学研究に豊富かつ極めて価値の高い資料を提供している。

   専門家はこれまでに、双河洞で10万年前から数百年前までのジャイアントパンダの化石44点も発見している。化石は現生パンダの生息地以外における最新の実物記録であり、数百年前の貴州にパンダが生息していたことの裏付けとなる。(記者/駱飛)

 

21日、双河洞で開かれた洞窟コンサート。(綏陽=新華社配信)

双河洞を調査する国内外の専門家。(資料写真、綏陽=新華社配信)

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