移住・転居で多くの民族が現代的生活を獲得 甘粛省

移住・転居で多くの民族が現代的生活を獲得 甘粛省

新華社 | 2024-09-23 14:03:55

河西回廊の東端に位置する甘粛省武威市の富民新村に暮らす村民。(1月31日撮影、武威=新華社配信)

  【新華社蘭州9月23日】中国の甘粛省と青海省にまたがる祁連山脈の麓にある河西回廊は、古くから東西の人々が交流する重要なルートとなってきた。多くの民族が融合し、多元的な文化が共存しており、漢民族やチベット族、トゥ族、回族、ユグル族、モンゴル族、カザフ族など多くの民族が暮らしている。河西回廊では2020年までに、遊牧民の集団定住と牧畜民の移住・転居プロジェクトを実施し、一部の遊牧民は定住生活を送るようになった。

甘粛省武威市古浪県の緑洲完全小学校でサッカーをする子どもたち。(7月26日撮影、武威=新華社配信)

  河西回廊の東端、祁連山脈の北麓に位置する甘粛省武威市の古浪県は、土地が痩せて自然環境は劣悪となっている。同県は2012年からの7年間に、貧困農家を希望に応じて立地条件の良い場所へ移住、転居させる貧困対策「易地扶貧搬遷」プロジェクトを継続的に実施し、生態移民区「富民新村」など移民新村12カ所と、生態移住小鎮1カ所を建設した。南部の標高が高く交通が不便な地域に住んでいた11郷・鎮の6万2400人を集団移住、転居させた。

  この移住・転居プロジェクトは、祁連山脈の生態学的負担を軽減し、地元の牧畜民を長年悩ませてきた交通や通信、医療、学校教育、飲料水の難題も解決した。(記者/梁軍)

移住・転居先にある加工作業場。(2023年3月3日撮影、武威=新華社配信)

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