中国とアフリカの貿易額、２０年余りで急速に拡大

第３回中国・アフリカ経済貿易博覧会の会場で開かれた「中国とアフリカによる質の高い『一帯一路』共同建設成果展」。（２０２３年６月２９日撮影、長沙＝新華社記者／陳曄華）

　 【新華社北京９月４日】中国とアフリカの貿易協力はここ数年で持続的に深化し、貿易規模が急速に拡大している。中国税関総署が２日に発表したデータによると、貿易額は２０００年から２３年の間に１千億元（１元＝約２１円）近いから１兆９８００億元に増え、年平均伸び率も１７・２％と同期間の中国のモノの貿易額の伸びを４・６ポイント上回った。

　 双方間の貿易のバロメーターとなる中国・アフリカ貿易指数は２３年に１０１０・８３と初めて１０００を超え、前年の９９０・５５を２０・２８上回る好調さを示した。

　 貿易額は今年以降も着実な増加を維持し、１～７月の中国の対アフリカ貿易額は前年同期比５・５％増の１兆１９００億元と過去最高を記録。うち、輸出額は６９７９億３千万元、輸入額は４９０８億９千万元となった。

　 中国の農産物輸入が新たな成長分野となり、１～７月のアフリカからの農産物輸入額は７・２％増の２５３億５千万元と農産物輸入全体の伸びを上回った。アフリカの特色ある農産物の輸入量もゴマが３８・８％増、乾燥葉タバコが３２・７％増、マカダミアナッツが２・１倍となり、同品目の輸入全体のそれぞれ４割超を占めた。

　 税関総署の呂大良（りょ・だいりょう）統計分析司長は、中国は長年にわたりアフリカとの経済・貿易協力を深化させるため尽力し、アフリカの産業とのつながりも日々緊密になっていると説明。１～７月の対アフリカ中間製品貿易額は６・４％増と中国・アフリカ貿易額全体の６８・０％を占め、アフリカの工業化と経済の多角化を後押ししたとし、４日に北京で開幕する中国・アフリカ協力フォーラム（ＦＯＣＡＣ）サミットでも双方の経済・貿易協力がさらに深まることが見込まれると期待を示した。