貢水河河畔の都市と景観が一体化した観光区 湖北省宣恩県

貢水河河畔の都市と景観が一体化した観光区 湖北省宣恩県

新華社 | 2024-08-20 13:45:50

4日、湖北省恩施トゥチャ族ミャオ族自治州宣恩県の貢水河沿いの夜景。(恩施=新華社記者/胡競文)

  【新華社武漢8月20日】中国湖北省恩施トゥチャ族ミャオ族自治州宣恩県を流れる貢水河の河畔に広がる仙山貢水観光区は、夜になるとにぎやかな表情を見せる。竹のいかだをつないだ遊覧船の「竜船(ドラゴンボート)」が、貢水河を蛇行しながら進んでいく。川の中ほどではトゥチャ族の踊りや無形文化遺産の歌など、民族や地域の特色あふれる芸能が披露されている。橋の上や岸辺には「インスタ映え」を狙って写真撮影する観光客がひしめき合う。

  岸辺を歩くと、トゥチャ族の伝統的な建築物で高さ約40メートルの「墨達楼」やミャオ族の鐘楼、高さ数十メートルの音楽噴水、色とりどりの光のショーなどが混然一体となり「眠らない河」を形成していた。

4日、湖北省恩施トゥチャ族ミャオ族自治州宣恩県の貢水で竹いかだに乗る観光客。(恩施=新華社記者/胡競文)

  同県文化観光局の王菊芳(おう・きくほう)局長は仙山貢水観光区について「貢水河を軸に10余りの特色ある観光スポットやグルメストリートが集まっている。都市と景観が一体化し、省内で唯一、県城(中心市街地)を核に建設された国家4A級(上から2番目のランク)観光名所だ」と紹介した。

  何年か前まで、この辺りには全く別の風景が広がっていた。王局長によると、貢水河の一部区間はかつて水が黒く濁り悪臭を放つ水域だったが、河川整備により水質が改善すると、多くのランドマーク的な建物や景勝地が建設され、今の宣恩県に見られる都市と景観を一体的に統合した観光名所の雛型が形成された。

4日、湖北省恩施トゥチャ族ミャオ族自治州宣恩県の貢水河沿いのグルメストリートで食事をする人々。(恩施=新華社記者/胡競文)

  武陵山の奥地に位置するこの小さな町はここ数年、観光客の人気を集めている。今年上半期(1~6月)、仙山貢水観光区は延べ364万8千人の観光客を受け入れ、観光収入は26億7千万元(1元=約20円)に達し、いずれも前年同期比で90%以上増加した。(記者/張陽、梁建強)

4日、湖北省恩施トゥチャ族ミャオ族自治州宣恩県の貢水河畔を散策する観光客。(恩施=新華社記者/胡競文)

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