水害被災地で迅速な復旧作業 電力供給を保障 河南省南陽市

水害被災地で迅速な復旧作業 電力供給を保障 河南省南陽市

新華社 | 2024-07-26 09:09:09

   【新華社南陽7月26日】中国河南省南陽地域は14日から大雨が降り続き、社旗県や唐河県など多くの県・区が深刻な被害を受け、交通や農業、電力などのインフラが損傷した。中国送電大手、国家電網傘下の国網南陽供電は迅速に対応し、復旧チームを速やかに組織。自然災害からの「防衛戦」に突入した。

   「隊長、病院の地下1階は水がたまり、配電室も完全に浸水しています」「排水と泥の除去、新たな配電盤の設置を急げ。電源車につなぎ急場の電力を確保せよ」。南陽市では水害被害を受けた油田総医院で電力復旧チームの責任者、任建瑩(じん・けんえい)さんが次々と指示を出し、一刻を争う作業に全力を尽くしていた。

   「この先は水が深く、道路も破壊され、応急修理設備と人員が通れません」「直ちに上級機関に支援を求め、掘削機やゴムボートを回してもらえ」。応急修理チームは深刻な浸水や蒸し暑さ、道路寸断などの困難を克服し、ゴムボートや掘削機などを使って第1陣の人員86人と排水ポンプやサーチライトなどの緊急物資を各現場に送り込んだ。夜を徹した作業で163カ所の現場を調べ、設備の故障状況や復旧条件を把握すると、気象や周辺の状況に基づき復旧プランを策定。緊急車両や電源車、配電盤、変圧器などを緊急調達し、一斉点検や分割送電などの方法で災害の影響範囲を絶えず縮小させた。

   「主要送電線路は全て復旧したが、24の居住区の配電設備が浸水し、住民1万4千人に影響が出ている」。被災状況は17日午後までに把握したが、一部の住宅地の地下配電室は滞水がひどく、短時間での復旧は難しい状況だった。応急修理チームの王強(おう・きょう)隊長は「小白竜」「竜吸水」と呼ばれる排水設備の投入を即座に判断。同時にチームの人員を分けて、一方に手持ちの応急電源車と発電機を使った負荷接続による電気供給、一方に迅速な調査と修理による夜明けまでの電力完全復旧を命じた。恒久設備の復旧と臨時的措置を組み合わせることで、最終的に被災した居住区の臨時の電力需要に応えた。

   5日間連続の懸命な作業の末、損傷した電力供給施設は22日までに全て復旧し、地元の生産と生活の秩序は回復した。国網南陽供電は延べ1496人の応急修理要員と416台の応急修理車両を投入。応急修理と災害救援、住民避難、生活電力確保を効果的に進め、人々の生命と財産の安全を守るために最善を尽くし、今回の水害との闘いを無事終えた。

本ウェブサイトに関するご意見、ご提案等が

ありましたら xinhuanetjp@126.com までご

連絡ください。