飼育下から自然の中へ 中国で進むパンダ野生復帰の取り組み

飼育下から自然の中へ 中国で進むパンダ野生復帰の取り組み

新華社 | 2024-07-01 10:19:12

四川省・臥竜国家級自然保護区内の天台山で、木の上にいる野生化訓練中のパンダ。(2020年6月4日撮影、成都=新華社配信)

  【新華社成都7月1日】中国は近年、天然林や野生動植物の保護、ジャイアントパンダ国家公園の建設などに力を入れ、パンダと生息地の保護で目覚ましい成果を上げている。野生のパンダは1980年代の約1100頭から1900頭近くまで増加した。

  人工飼育されたパンダを訓練し、野生の小規模個体群に加えることは種の保護において重要な意味を持つ。遺伝的多様性が改善され、絶滅のリスクを低減でき、個体群の回復と拡大、再構築につながる。

  中国ジャイアントパンダ保護研究センターは2003年に飼育下で生まれ育ったパンダの訓練と野生復帰に着手。10年に野生化訓練プロジェクト第2期を開始し、「母子一緒」の新たな方針を初めて打ち出した。これまで野生に返したパンダ11頭のうち9頭は今も生きている。現在は野生化訓練部門があり、計5頭が母親と共に訓練を受けている。今後は訓練に合格したパンダを毎年野生に返し、小規模個体群の回復と拡大に努める。また野生種を導入することで個体群保護を強化し、遺伝資源バンクの構築を進めながら野生下と飼育下の個体群間で遺伝子の交流を実現する。pagebreak

野生種導入の初成功例となった「草草(ツァオツァオ)」(右)と「華姣(ホワジアオ)」親子。(2014年9月16日撮影、成都=新華社配信)pagebreak

24日、ジャイアントパンダ国家公園四川臥竜エリアの野生化訓練場でリンゴを食べる「賢賢(シエンシエン)」。(成都=新華社記者/沈伯韓)pagebreak

24日、ジャイアントパンダ国家公園四川臥竜エリアで、無線測位機器を使って「賢賢(シエンシエン)」を探すスタッフ。(成都=新華社記者/沈伯韓)pagebreak

24日、ジャイアントパンダ国家公園四川臥竜エリアの野生化訓練場で、スタッフの声を聞いて竹林から出てきた「賢賢(シエンシエン)」。(成都=新華社記者/沈伯韓)pagebreak

24日、ジャイアントパンダ国家公園四川臥竜エリアで「賢賢(シエンシエン)」にリンゴを与える着ぐるみ姿のスタッフ。(成都=新華社記者/沈伯韓)pagebreak

24日、ジャイアントパンダ国家公園四川臥竜エリアの野生化訓練場内で「賢賢(シエンシエン)」の様子を記録するスタッフ。(成都=新華社記者/沈伯韓)pagebreak

ジャイアントパンダ国家公園四川臥竜エリアの野生化訓練場で子どもを連れて歩く「輝輝(フイフイ)」(左)。(6月1日撮影成都=新華社配信/牟仕傑)pagebreak

24日、ジャイアントパンダ国家公園四川臥竜エリアの野生化訓練場で餌やりを終え、「賢賢(シエンシエン)」に手を振るスタッフ。(成都=新華社記者/沈伯韓)pagebreak

中国ジャイアントパンダ保護研究センター核桃坪基地の野生化訓練場で、子パンダを竹かごに入れる着ぐるみ姿のスタッフ。(2010年11月20日撮影成都=新華社配信)

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