中国の飛行船AS700「祥雲」、初のフェリーフライト

中国の飛行船AS700「祥雲」、初のフェリーフライト

新華社 | 2024-04-07 14:05:09

3月30日、初のフェリーフライトを行うAS700。(武漢=新華社配信)

   【新華社武漢4月7日】中国航空機大手の中国航空工業集団(AVIC)は、同社が独自に開発した飛行船AS700「祥雲」がこのほど、初のフェリーフライト(回航便)としての湖北省の荊門、荊州両市を往復したと発表した。荊門漳河空港を離陸し、1時間46分後に荊州沙市空港に着陸。再び荊門漳河空港に戻った。

   AS700プロジェクトの周雷(しゅう・らい)総設計師(チーフデザイナー)は今回の飛行について、規定の各種任務を完了し、航空通信と設備搭載、遠隔地離着陸能力を十分に実証したと説明。技術チームの回航保証能力の検証も進み、今後のより遠距離、より長時間の飛行の基礎を築いたと述べた。

   プロジェクトの杜偉(と・い)経理によると、AS700は2023年12月に型式証明を取得して以降、大手旅行社や有名観光地から引き合いがあり、既に18機分の予約を受けている。最初の機体は年末の納入を見込む。

   AS700は最大離陸重量4150キロ、最大航続距離700キロ、最大航続時間10時間で、最高速度は時速100キロ。最大乗船人数は操縦士1人を含め10人となる。(記者/閆叡、胡喆)

本ウェブサイトに関するご意見、ご提案等が

ありましたら xinhuanetjp@126.com までご

連絡ください。