中国の春節連休、旅行は海外・訪中ともに盛況

中国の春節連休、旅行は海外・訪中ともに盛況

新華社 | 2024-02-18 16:18:21

11日、遼寧省の瀋陽桃仙国際空港に到着したマレーシアからの観光客。(瀋陽=新華社配信)

  【新華社上海2月18日】中国の春節(旧正月)連休(今年は2月10~17日)は、海外・訪中旅行ともに盛況だった。国内外の旅行者は家を出て旅路につき、人気の観光地を訪れるだけでなく、互いの生活をよりよく体験し、理解と交流を深めた。

  家族でシンガポールに旅行した上海在住の黄俊文(こう・しゅんぶん)さんは、同国を選んだ理由に航空便の充実と最近始まった中国人へのビザ免除を挙げ、現地は気候がよく、日程も余裕があり、両親や子どもも十分に満喫できたと語った。

  電子商取引(EC)大手アリババグループ傘下のオンライン旅行サービス「飛猪(フリギー)」のデータによると、今年の春節は、モルディブやマレーシア、シンガポールなど中国人へのビザ免除を実施する国へ連休最初の3日間に出発する旅行商品の予約が2019年の同時期を上回った。

  オンライン旅行大手・同程旅行のリサーチ部門、同程研究院の程超功(てい・ちょうこう)首席研究員は、シンガポールやタイなどが中国人へのビザ免除政策を次々と実施したのを受け、春節連休はこれらの国への旅行が人気を集め、文化観光消費の高まりを大きく後押ししたと説明した。

14日、上海虹橋空港の到着口から出てくる人たち。(上海=新華社記者/陳愛平)

  専門家は、中国人の海外旅行のスタイルやニーズ、好みがより理性化、多様化、個性化し、旅行先で自然や文化、歴史、生活を深く体験することを一層重視するようになったと指摘した。

  中国人の海外旅行が活況を呈した一方で、各国からの観光客も中国で春節の雰囲気を肌で感じた。オンライン旅行大手、携程集団(トリップドットコム)が発表した関連リポートによると、今年の春節連休はフランスやドイツ、オランダ、スペイン、マレーシア、シンガポール、イタリアなどノービザで中国に入国できる国々からの観光客が訪中観光客の中で大きな割合を占め、連休初日にこれらの国から入国した人の数は旅行会社の予約受注ベースで19年同時期比九割増となった。

  上海春秋国際旅行社(集団)の周衛紅(しゅう・えいこう)副総経理は取材に対し、訪中観光客は中国人と共に春節の団らんや楽しい雰囲気を味わい、伝統文化や民俗活動を体験することを望んでいると語った。

  中国文化・観光部の直属研究機関、中国旅遊研究院がこのほど発表した報告書は、国内観光市場の推進エネルギーと人々の海外旅行熱の高まりによる国際間の旅行の回復を受け、24年の中国人の海外観光客数は延べ1億3千万人に上ると予測。訪中旅行も潜在的な需要の顕著な増加と円滑化政策の効果により着実に回復し、グローバル観光経済の繁栄と発展を後押しするとの見方を示した。

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