【新華社マドリード2月1日】スペイン・バルセロナ大学のセルジ・バスコ副教授(経済学)はこのほど、新華社の取材に応え、2023年の中国の経済成長は予想を上回ったとし、中国の内需拡大は欧州企業にビジネスチャンスをもたらすとの見通しを示した。
中国国家統計局によると、23年の国内総生産(GDP)は前年比5・2%増加して126兆元(1元=約20円)を超えた。最終消費支出の経済成長への寄与率は82・5%に上り、前年より43・1ポイント上昇した。
バスコ氏は中国について、十分な内需があり、欧州企業を引き付ける大きな力があると強調。中国にとって、今は消費者の信頼感を改善することが重要であり、消費の増加が内需拡大につながると、より多くの外国企業を呼び込むことができるようになるとの見方を示した。
また、中国の内需は今後さらに拡大するとし、欧州企業が中国で生産と販売を行うには、中国の顧客にその製品への信頼感を持ってもらうことが前提になると指摘。外需の拡大は中国の輸出にメリットをもたらすとともに、欧州の消費者にとっても有益だとし、「欧州の消費者を含め、誰もが安くて良いもの、例えば優れた品質で価格が手頃な電気自動車(EV)などを手に入れたいと思っている」と述べた。