海外で人気の「新三様」、遼寧省の昨年1~11月の輸出は53・3%増

海外で人気の「新三様」、遼寧省の昨年1~11月の輸出は53・3%増

新華社 | 2024-01-10 15:04:56

   華晨宝馬汽車の鉄西工場で生産されたBMWの新型電気自動車「ⅰ3」。(2022年6月23日撮影、瀋陽=新華社記者/楊青)

   【新華社瀋陽1月10日】中国遼寧省瀋陽市にある独自動車大手BMWグループと華晨汽車集団の合弁企業、華晨宝馬汽車(華晨BMW)の鉄西工場を記者が訪れた時、BMWの新型純電気自動車(BEV)「ⅰ3」が次々と自走でコンテナに乗り込み、セミトレーラーによって工場から運び出されるのを待っていた。瀋陽鉄西税関のBMW連絡専任担当者、符斌(ふ・ひん)氏は「企業向けにカスタマイズした通関プラットフォームを構築することで、スイスに輸出するこの500台の電気自動車(EV)は、申告から通過までの全通関手続きをわずか1時間で完了した」と説明した。

  昨年来、中国の「新三様(新たな定番3品目)」と呼ばれる電気自動車、リチウムイオン電池、太陽電池が海外で人気を集めている。瀋陽税関の統計によると、2023年1~11月に遼寧省から輸出された「新三様」は前年同期比53・3%増の177億3千万元(1元=約20円)に上り、うちEV製品の輸出額は同55・3%増の126億6千万元だった。

  華晨BMW貿易専任担当者の陳蘇(ちん・そ)氏は「最近、国際市場で新エネルギー車(NEV)製品の需要が高まっている。安定的な物流と通関の効率によって当社の引き渡しの確実性が保障され、顧客からの信頼がさらに増している。現在、当社は30以上の国や地域に直接出荷しており、うちドイツ、英国、ベルギーなどの欧州諸国が大きな割合を占めている」と述べた。

  衣料品、家具、家電などの「老三様(従来の定番3品目)」から今日の「新三様」に至るまでの変化の背後には、中国の貿易構造の転換や高度化の前向きな成果があり、世界の商品棚にあるメード・イン・チャイナの絶え間ない更新、高度化をはっきりと示している。

  瀋陽では、BMWグループがグリーン(環境配慮型)NEV分野での展開を加速させている。昨年9月、革新的なBEVの「iX1」の完成車が瀋陽の鉄西工場でラインオフし、昨年11月22日には100億元を投じた華晨BMW第6世代車載電池工場のトッピングアウト(上棟)が行われ、主体構造が完成した。

  「新三様」の海外での人気は一つの縮図にすぎない。瀋陽税関の李国光(り・こくこう)副税関長によると、昨年1~11月、同税関管轄区で輸出入実績のある貿易企業の数は前年同期比6%増の3900社余りに上り、瀋陽発の「中欧班列(中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車)」の運行本数は同30・5%増加した。李氏は「安定成長のための各種措置が徐々に効果を発揮するにつれて、遼寧省の貿易の発展環境はより最適化され、貿易産業の基盤はより安定するだろう」と語った。pagebreak

   華晨宝馬汽車鉄西工場で生産されたBMWの電気自動車「ⅰ3」。(2022年6月23日撮影、瀋陽=新華社配信)pagebreak

   口岸(通関地)の列車コンテナ内に格納されたBMWの電気自動車。(2023年7月10日撮影、瀋陽=新華社配信)pagebreak

   車載電池を製造する遼寧省大連泰星能源を訪問し、立入検査を実施する大連税関の職員。(2023年8月1日撮影、瀋陽=新華社配信)

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