中国のフォレストフード、年間生産量2億トン超

中国のフォレストフード、年間生産量2億トン超

新華社 | 2023-11-16 13:48:52

   【新華社北京11月16日】森林資源は多角的な食物供給体系の重要な構成要素である。中国国家林業・草原局の統計によると、中国のフォレストフードの年間生産量が2億トンを超えた。フォレストフードとは森林や林で採れた食用可能な果実、花、葉、枝、皮、根、樹脂、寄生生物や着生植物といった非木製林産物を指し、経済林、林下経済産物、動物飼料用間接食品の三つに分類される。

   中国には現在、34億ムー(約2億2600万ヘクタール)以上の森林、8千品種以上の樹木があり、食物資源が豊富である。同局林業・草原改革発展司の高均凱(こう・きんがい)二級巡視員は、中国共産党第18回全国代表大会(十八大、2012年11月)以降、重点林業エコプロジェクトと経済林の生産拠点構築により、フォレストフードの生産能力が向上していると説明した。

   経済林は現在、面積が約7億ムー(約4670万ヘクタール)、生産量が2億トン前後、生産額が約2兆2千億元(1元=約21円)で、フォレストフード生産の中核を担っている。林下経済向け林地の面積は6億ムー(約4千万ヘクタール)で、生産額は1兆元を突破した。高氏は「フォレストフード産業が林草主導型産業になっている」との見方を示し、一部の搾油用樹木の単収が低く、生鮮果物やドライフルーツの需給に構造的な矛盾がある現実を踏まえると、フォレストフード産業は将来性が大きいと述べた。

   発展ポートフォリオの最適化、発展用地の確保、資金支援の強化などの措置を通じ、経済林産業の転換・高度化、品質・収益の向上を促す方針とした。

   具体的には①資源や政策などの要素を統合し、計画と指導を強化する②技術指導と科学技術成果の実用化を強化し、樹種の構造調整、品種改良、拠点構築を科学的に推し進め、特色ある果物、搾油用樹木、林由来飼料などの産業を育成する③低収穫・低収益の茶園や低収穫の人工経済林など耕地以外の国土資源を整理するとともに、中央予算内投資や政府財源による奨励・補助策の支援を強め、国家備蓄林などに対する開発金融、政策金融をうまく活用し、ツバキ科の植物「油茶(アブラツバキ)」など多収穫・高収益な経済林の育成拡大や改良などを支援する-といった取り組みを行うという。

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