山東即墨黄酒廠の地下倉庫で保存されている即墨老酒。(5月30日撮影、青島=新華社記者/王凱)
【新華社青島6月21日】中国の名酒の一つで、千年の歴史を持つ黄酒「即墨(そくぼく)老酒」がここ数年、日本や韓国などに輸出され、特に日本で人気を集めている。
山東省青島市の即墨地区は、黄酒の原料「もちあわ」の生産が盛んで、即墨老酒を生産する山東即墨黄酒廠は2006年に「中華老字号」(中国老舗企業)に選ばれている。13年には伝統醸造技術が同省の無形文化遺産に登録された。
同社の孫挙大(そん・きょだい)副総経理によると、即墨老酒は15年から日本への輸出を始め、提携輸入業者を通じて東京の居酒屋などで提供されている。韓国へも輸出しているという。
20年と21年には井川原賢・駐青島日本総領事が同社を訪れ、工場で即墨老酒のかめの封印作業を行った。21年の訪問では夫人も帯同し、同社に題字を揮毫(きごう)している。
孫氏は、今後も「古遺六法」と呼ばれる千年以上受け継がれてきた醸造技術を守るとともに、伝統的黄酒を基礎とした新製品を市場に送り出していくと語り、先進設備によって現代の消費ニーズを満たし、伝統技術に新たな活力を吹き込んでいく考えを示した。(記者/王凱)pagebreak
山東即墨黄酒廠を訪れ、即墨老酒のかめを封印した井川原賢・駐青島日本総領事(中央)。(2020年撮影、青島=新華社配信)pagebreak
山東即墨黄酒廠の地下倉庫で保存されている即墨老酒。(5月30日撮影、青島=新華社記者/王凱)