中国ラオス鉄道、開業からの貨物輸送量が2千万トン突破

中国ラオス鉄道、開業からの貨物輸送量が2千万トン突破

新華社 | 2023-05-19 16:29:24

   【新華社昆明5月19日】中国鉄路昆明局集団は17日、雲南省昆明市とラオス・ビエンチャンを結ぶ中国ラオス鉄道について、開業からの累計貨物輸送量が16日に2千万トンを超えたと発表した。うち400万トン以上が越境貨物で、総額は177億元(1元=約20円)に達している。

   2021年12月開業の同鉄道では、取扱品目が初期の10種余りから2千種余りに拡大している。中国からは機械設備や家電、野菜、生花、機械部品などがラオスに運ばれ、ラオスからは主に金属鉱石やキャッサバ、ハトムギの実などが輸送された。現在では、中国国内25の省・自治区・直轄市とラオス、タイ、ベトナム、ミャンマーなど「一帯一路」共同建設国の貨物を輸送しており、沿線の産業チェーン・サプライチェーン(供給網)の安定と円滑化を力強く支えている。

   22年12月、雲南省磨憨(モーハン)鉄道口岸(通関地)に入国果物指定監督管理場が開設されて以降、同鉄道は輸入果物の全線輸送能力を本格的に有し、東南アジア産果物を国際貨物列車「瀾湄快速列車」で昆明に運べるようになった。これにより貨物輸送量は確実に増加、今年1~4月は前年同期比2・6倍(408万トン増加)の669万トンに上った。

   鮮度保持期間が短く、短時間での輸送が求められる輸入果物に対応するため、鉄道部門は中国ラオス鉄道と「中欧班列(中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車)」「西部陸海新ルート(中国西部地域と東南アジア諸国を結ぶ物流ルート)」を組み合わせた新国際鉄道輸送モデルを模索し、輸送効率の引き上げ、中国ラオス鉄道の波及効果の拡大を図っている。

 

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