映画「スラムダンク」に中国ファン熱狂　映画館の特典も一役

   ２２日、スラムダンクのユニホーム姿で記念写真を撮るファン。（天津＝新華社配信）

　【新華社南寧４月２７日】日本の人気バスケットボール漫画「スラムダンク」の映画「ＴＨＥ　ＦＩＲＳＴ　ＳＬＡＭ　ＤＵＮＫ」が中国本土で２０日に公開され、爆発的な大ヒットを記録している。熱心なファン活動に加え、映画館でも特典キャンペーンを企画するなどして映画を盛り上げている。

　国内の複数の映画館によると、映画の半券と引き換えにステッカーや人物ポスター、ポストカードなど公式特典グッズをプレゼントする企画を実施したところ、早くも残りわずかになっている。広西チワン族自治区桂林市の映画館、高新万達影城では、公開初日の時点で特製のポップコーン容器やカップが品切れになった。従業員は「午前０時のＩＭＡＸデジタルシアターでの上映回に３００人以上、ＩＭＡＸレーザーシアターなどを含めると一晩で５００人以上が鑑賞した。既に社会現象になっていると言える」と語る。

  作品の登場人物が所属する湘北高校バスケットボール部のユニホームをかたどったスタンプラリーも人気を集めている。天津市の映画館でスタンプを押していたファンは「ここで背番号１４のスタンプを押したら、次は市内の別の映画館に行く。スタンプを全てそろえたい」と話した。

  一部の映画館は独自の企画でファンを呼び込んでいる。桂林市内の万象影城では「特別応援券」を発売。購入したチケットの半券で公式の記念半券と交換できるキャンペーンを実施したところ、多くのファンが詰めかけた。支配人の位淼（い・びょう）さんは「１日限定１００枚のため、何日も前にやって来て受付を済ませるファンもいる。大変な人気となっている」と語った。

  映画関連アプリ「灯塔専業版」によると、２５日午前０時時点で興行収入が４億元（１元＝約１９円）を突破し、観客動員数は１千万人を超えた。業界関係者は、労働節（メーデー）連休（４月２９日～５月３日）期間にさまざまな映画が公開されるものの、スラムダンクの人気はしばらく続くと見ている。（記者／呉思思）pagebreak

  ２１日、映画館の展示パネルを撮影するファン。（桂林＝新華社配信）pagebreak

  ２２日、ファンが集めたスラムダンクの記念グッズ。（天津＝新華社配信）pagebreak

  ２２日、横断幕やポスターを掲げて記念写真を撮るファン。（天津＝新華社配信）pagebreak

  ２２日、スラムダンクの横断幕にメッセージを残すファン。（天津＝新華社配信）pagebreak

  ２１日、記念スタンプが押された映画スラムダンクの半券。（桂林＝新華社配信）