中国、ロシアとフランスに月試料を贈呈

  【新華社北京４月２５日】中国国家航天局は２４日、「中国宇宙の日」メインイベントの始動式で、ロシアとフランスに月の土壌試料を贈呈したと発表した。

  フランスへはマクロン大統領が今月訪中した際に、科学研究用の月試料１・５グラムを贈った。ロシアへはプーチン大統領が昨年２月に訪中した際に科学研究用の１・５グラムを贈った。ロシアは習近平（しゅう・きんぺい）国家主席が３月に同国を訪問した際、中国に１・５グラムの月試料を返礼として贈っている。

  中国がロシアとフランスに贈った試料は月探査機「嫦娥５号」が２０２０年１２月に採取した。

  中国国家航天局が２０２０年１２月に発表した「月土壌試料の管理弁法（規則）」は、月試料の研究を奨励し、研究成果の共有を促している。中国の月試料の研究には、これまでにオーストラリアやロシア、フランス、米国、英国、スウェーデンなどの科学者が参加している。

  中国は平和利用と平等互恵の原則を常に堅持し、世界各国と宇宙に関する交流・協力を実施しており、宇宙での人類運命共同体構築を共同で進めている。